ランディングページの作り方とは?安くて効果的なLP作成用サービスもご紹介
ランディングページ、実は作るだけならとっても簡単。
「ペライチ」のようなランディングページ用の作成サービスがあります。
例えば、以下のランディングページ。「ペライチ」で作りました。かかった時間はわずかに「5分」。
どうやって作ったの?
「ペライチ」へメールアドレスを登録後、画面の質問に答えるだけです。
1. まずは、あなたにあてはまる業種とランディングページを作る目的を選びます。
2. すると最適なテンプレートを提案してくれるので……
3. 選ぶ!
あとは、テンプレート上の文章と写真を自分用に差し替えるだけで完成。
めちゃくちゃ簡単です。
しかし!
ランディングページを作るだけなら簡単。
でも、「効果的」なランディングページを作るとなると、実は非常に難しいんです。
ウェブ制作に関わって10年、ぼくのところにもこれまでたくさんのランディングページのご依頼が寄せられました。
お客さん:「縦に長いページを1枚だけ作ってほしい。」
ぼく:「ランディングページですね。なぜ、普通のホームページではなく、ランディングページなんですか?」
お客さんの要望に、こうした感じで質問すると……
お客さん:「なんとなく安くて簡単に作れそうだから」
こういうお返事が本当に多いです。
確かに、1枚で済むランディングページは、5ページとか10ページ規模のホームページよりも制作費が安く済みそうです。制作期間も短いイメージ。
実際、冒頭で紹介した「ペライチ」のようなランディングページ作成用のサービスは多く、無料のサービスもあります。初心者さんでも激安&即日で作れちゃうのは事実。
でも!
ランディングページを、もし「お問い合わせ」や「資料請求」の数を増やすために役立てたいなら、少なくとも以下の2点はしっかり理解しておきましょう。でないと失敗します。
- ランディングページのメリット/デメリット
- ランディングページの入口/物語/出口
せっかく作ったランディングページに効果が全く出ない失敗は、避けたいですよね?
以下では「効果的なランディングページの作り方」をお伝えしていきます。
ランディングページ作成用のサービスもご紹介します。
ぜひ最後まで読んで、ランディングページを作るときの参考にしてください。
目次
ランディングページとは?
「LP」とも呼ばれるランディングページ。2種類の意味があります。
- 1枚完結型の縦長ページ(上図左)
- サイトへアクセスしたときの最初のページ(上図右)
今回の記事で取り上げるのは「1枚完結型の縦長ページ」のほうです。
「サイトへアクセスしたときの最初のページ」という意味の「ランディングページ」は、サイトのアクセスを分析するときによく使います。
下の画像は、Googleアナリティクスの画面です。
Googleアナリティクスは、サイトのアクセスを記録できるサービス。アクセスアップやお問い合わせを増やすためのヒントを得るために利用します。
ほら、見てみるとランディングページという項目が見えますね。どのページが、サイト訪問時の最初に見られることが多いのかを調べられるんです。
これを調べてなんの得があるのか、興味深く思う人もいるかもしれませんが、今回の記事ではこの「最初の閲覧ページ」という意味でのランディングページは取り上げません。
本記事でのランディングページは、1枚完結型の縦長ページのほうだとご理解ください。
ランディングページのメリット/デメリット
さて、そんな縦長1枚のランディングページ。普通のホームページと比べると、メリット/デメリットがあります。
これから作るサイトとして、ランディングページが適切なのかを判断するため、しっかりとメリット/デメリットを理解しておきましょう。
ランディングページ メリット
安く作っても、効果を発揮しやすいところがランディングページのメリット。
- 低コスト(=制作費を安く済ませられる)
- 効果を最大化しやすい(=効果を改善しやすい)
1. 低コスト(=制作費を安く済ませられる)
1枚だけ作ればいいので、大量のページで構成されるホームページと比較すると制作費を安くおさえられます。
制作期間についても短くて済みますね。
どんなサイトでも作っている間は、売上ゼロです。ランディングページは早く安く作れます。制作期に投じた時間とお金を早く回収できるのは、ビジネスの経営視点から見ると嬉しいですね。
2. 効果を最大化しやすい(=効果を改善しやすい)
メリット1で節約できたお金と時間は、公開後の改善コストへ回しましょう。
サイトにとって公開は、終わりではなく始まり。アクセスを分析し、さらに効果をアップさせる改善案に取り組んでいく必要があります。
ランディングページは、たった1枚で作られたもの。複数ページのホームページと比べると、アクセスと効果を分析する方法がシンプルで済みます。
どこに手を加えればいいかを分析し、得られた改善のヒントから具体策を実践。それを繰り返し行うことで、ますます効果的なランディングページに育ちます。
ランディングページ デメリット
悲しいお知らせが以下にあります。
実は「低価格で効果を最大化」するには、専門的なノウハウが必要なんです。
- 専門的なノウハウが必要
ランディングページのメリットは、ランディングページを使いこなせる知識があってこそ。
まず、普通にランディングページを作ってもアクセスはほとんど得られません。グーグル検索の上位表示へ重要なのは、サイトの情報価値だからです。
ページ数にすると1枚分の情報量しか持たないランディングページでは、上位表示できるほどGoogleの評価を得られません。
そこで、利用されるのがリスティング広告です。
リスティング広告は、以下のように検索結果へ出せる広告。例では「ホームページ作成」を検索したときの広告表示です。
このようにお金を使って検索経由のアクセスを集められます。
リスティング広告は、予算やターゲットなど広告の出し方をかなり柔軟に自分で設定できます。しかし、その一方で、使いこなすにはマーケティングの知識が必須。広告を運用するための管理画面の使い方も覚えなければいけません。
また、いくら広告を使ってアクセスを増やせたとしても、ランディングページの中身自体に問題があれば売上にはつながりません。
1枚で終わるランディングページにとって、上から下までどんな文章と画像を並べるのかは非常に重要です。並べ方に誤りがあれば、成果はいまいちになってしまいます。
つまり、ランディングページの効果を最大化するには、広告の使い方や情報配置のテクニックなど、特殊なノウハウが必要になるわけです。
ランディングページの作り方
「低価格で効果を最大化」しやすいランディングページのメリットを最大限に活用するための、ランディングページの作り方を見ていきましょう。
ランディングページの3要素
ランディングページを成り立たせるのは、以下の3つの要素。
- 入口
- 出口
- 物語
この3つが正しく働けば、効果は最大化します。
といっても、「入口・出口・物語」を正しく働かせるのは、プロのウェブデザイナーにとっても一筋縄ではいきません。
最初に作ったランディングページが大きな効果を上げるのは珍しく、普通は、公開後にアクセスの分析と改善の工夫を繰り返し、効果を改善していくための取り組みに励みます。
入口とは?
ランディングページへの入口はリスティング広告であることが普通です。
リスティング広告とは……
- Google・Yahooの検索結果に出せる広告
- 広告を出す検索キーワードを決められる
- 広告がクリックされたときだけ広告費が発生する
こういう特徴があります。
ランディングページを公開して、待ってるだけでアクセスがくるだろうと期待している人。断言します。その期待は裏切られます。
というのも、ランディングページは検索にヒットしないからです。
検索へヒットできるのは、情報価値が高いサイトだけ。1枚完結型のランディングページだと情報の質と量が足りず、検索結果へ上位表示ができません。
そのため、もし予算や技術的な問題でリスティング広告を利用できない人は気をつけてください。アクセスを得るための方法を事前にしっかり考えておかなければ、ランディングページ公開後、誰にも見てもらえない結果に泣きます。
出口とは?
ランディングページはアクセス数を競うものではありません。
「売上に直結するお客さんの行動」を得るために存在します。
以下は、ランディングページによくある出口の例。
- 見積もり依頼
- 資料請求
- アプリのダウンロード
- 定期購入契約
- 商品サンプルの試用申し込み
これらを得るためにランディングページは存在するわけです。出口はページを見ている人に対して「最終的にしてほしい行動」ともいえますね。
最も一般的な出口の例。お問い合わせフォームの送信。
出口をなにに設定するかは、「成約率」へ大きく影響します。
成約率とは、出口を達成する割合のこと。100人が見て、1人が出口に達すると成約率は1%です。
成約率は、英語では「コンバージョン」という言葉で表します。成約率を改善していくための取り組みが、ランディングページをこれから運用していく人にとっての使命です。成約率とコンバージョン率の用語の意味は必ず覚えておきましょう。
さて、出口の設定には、資料請求や見積依頼などいくつも選択肢があります。
出口のハードルが低いほど成約率はアップします。
例えば、資料請求と見積依頼を比較すると、ある人は住所の入力が必要な資料請求よりもメールアドレスを入力するだけで済む見積依頼のほうがハードルが低いと感じ、お問い合わせしやすいかもしれません。
商品を売る場合でも、いきなりお金を払ってもらうより最初は無料サンプルに申し込んでもらうほうが、お客さんにとっては申し込みしやすいでしょう。よくサプリメントのような健康食品でこの方法は使われてますね。
とにかくお客様からのアプローチを得なければ、ビジネスチャンスは生まれません。
そうかといって、ハードルを極限まで下げると冷やかし程度のお問い合わせが増えます。
重要なのは、ハードルのさじ加減。売上に結びつくお客さんのアプローチをたくさん得られそうな出口を考えましょう。
以下の記事では、同じ出口でも入力フォームを工夫するだけで成約率をアップできるテクニックを紹介しています。出口の設定時に参考にしてください。
物語とは?
ランディングページの上から下まで文章と画像を並べて伝えるストーリーのことです。
物語の伝え方は成約率へ直接影響します。入口から入ってきたターゲットを出口へ導くための最適な内容とその並べ方を考えましょう。
以下は、ランディングページによく見られる定番の構成です。
具体例として、弊社のランディングページをお見せします。
商材は、初心者さん向けのホームページ作成代行サービス。お問い合わせを獲得するため以下の構成でランディングページを作りました。
この構成が一番の正解なのかは、実際に比較してみないとわかりません。
つかみの中身を変えたり。
あるいは、構成の順番を入れ替えたり。
こうしたテストを繰り返すことで、成約率をますますアップさせていくことができます。
ランディングページを作ったあとは……
「効果測定 → 改善施策」を繰り返し、成約率を高める取り組みをしていきます。
- 入口: 広告費はムダになっていないかな?
- 出口: 売上に結びつくお客さんを集められているかな?
- 物語: 最初から最後まで読んでもらえているかな?
こうした「入口・出口・物語」の効果を測るには以下の方法を利用すれば可能です。
リスティング広告の管理画面
広告を出している検索キーワードごとのクリック率や成約率がわかります。
ヒートマップ
ページ訪問者がどこまでスクロールしているか記録できます。
ABテスト
リスティング広告の管理画面やヒートマップで効果を測定しながら、よく行われる改善方法がABテストです。
A/Bの2通りのランディングページの効果を一定期間比べて、効果の高いほうを残します。ABテストを繰り返すことで、最強のランディングページが生まれます。
ランディングページ作成用 サービス
ランディングページの作り方と効果測定の基本が理解できたら、いざランディングページを作ってみましょう。
ランディングページの効果を最大化するには、何より「効果測定と改善施策のサイクル」をスピーディーに回すことです。
そのためには、以下のような手っ取り早くランディングページを作成できるサービスが重宝します。
ペライチ
冒頭でも紹介した「ペライチ」。ランディングページ用としては、便利さナンバーワンのサービスです。
メールアドレス、あるいは、SNSアカウントで登録後、わずか3ステップでランディングページを公開できます。
WIX
大規模なウェブサイトやネットショップの作成も可能なWIX。
使い方は簡単で、好みのテンプレートを選んでカスタマイズ。おしゃれなサイトが初心者さんでも知識なしで作れます。
以下のようにランディングページ用のテンプレートも豊富ですよ。
Strikingly
テンプレートの「おしゃれさ」だけで比較すると、私的ナンバーワンがこのStrikingly。
昔は選べるテンプレートの数が少なかったのですが、最近はこのとおり。プロが作ったかのようなランディングページを素人さんでも作れます。
ランディングページ用 テンプレート
HTML/CSSのスキルがあれば、ランディングページ用のHTMLテンプレートを使うのもおすすめ。
ちょこちょこっと手を加えるだけで、すぐに公開できるクオリティへ変わります。
上のようなシングルページ(1枚完結型のページ)のテンプレートを過去にまとめました。以下の2記事でたくさんダウンロードできます。
さらに質の高いテンプレートを求めてる方は、以下のような有料のテンプレートはいかがですか?
以下のリンク先でいろいろと見つかります。
ランディングページ用 PSDテンプレート
PhotoshopでデザインをカスタマイズできるPSDテンプレートも便利です。
リスティング広告で集客するならSEOの心配は不要。画像オンリーのページでも問題ないのでPhotoshopでテンプレートを編集後、そのままアップすることもできます。
以下は、有料で購入できるPSDテンプレートの例。シンプルなレイアウトがベースになっているので、使い回ししやすいです。
以下では、他にもいろいろなPSDテンプレートが見つかります。
以上です。
ランディングページの作り方の基本とランディングページ作成用のサービスをお伝えしてきました。ぜひお試しください。