食にうるさい地元人も集まるポルトの安いおすすめレストラン7店
ポルトガルのポルト、すっごい良いんです。中世の雰囲気がそのまま残る街はこじんまりとしてるんですけど、起伏が激しくて海も近いもんだから、場所によってぜんぜん景色が違って、一ヶ月いましたが結局ぜんぜん飽きませんでした。
人も親切で、意外に英語を喋れる人が多かったです。でも、たとえ言葉が通じない人でもジェスチャー混じりに優しく相手してくれます。
物価も結構安いんですよね。長期の滞在だったので、ほぼぼぼスーパー通いの自炊だったんですが、ハムとかチーズとか日本じゃすごい高い食材がめちゃくちゃ気軽に買えて嬉しかったです。
外食もすごく楽しかったです。海に山に食材が豊富で酒もうまい。
ポルトは港町で川も横断してます。イワシやタラを代表に新鮮な魚介を味わえます。
土壌がワイン作りに向いてて、ワインが苦手な人でも十分楽しめる、めちゃくちゃフルーティなポートワインっていう名産もあり、日本ではあまりなじみのない発砲系のワインも絶対に試したい一品です。
それで今回、紹介するお店たちですけど、観光地ど真ん中にあるしゃれたレストランやバーとはちょっと雰囲気が違います。
裏道に佇む定食屋というか、料理はお母さんくらいの年のおばちゃんがひとりで一生懸命手作りしてるようなお店で、一方の客席はそのおばちゃんの旦那さんが切り盛りしているような、あくまでイメージですが、そういう感じなんです。
馴染みのお店として通う地元民が多く、賑わう噂を聞いた観光客もたくさん訪れ、いつも繁盛しています。派手なサービスや盛りつけはないですが、地元の人たちに愛される素朴で本物のポルトガル料理を安くおいしく味わえます。
それではレッツイート!
ポルトで一番有名な辛いビファナ Conga
しょっぱな、めちゃくちゃ有名なお店なんですけど、ポルトガルを代表するソウルフード「ビファナ」の名店ということで紹介せざるをえません。
ビファナはポークのサンドイッチです。生姜焼きのような味付けの豚肉をやわらかい丸パンで挟んで食します。
ポルトガルでは、角を曲がるとビファナを食べられる食堂やバーにぶつかります。どこも微妙に味が変わるんですが、このCongaのビファナはスパイシーでジューシーで別格でした。
店内はおしゃれでかなりコマーシャルな雰囲気です。
今の代に店主が変わってからのことらしいです。プロモーションが得意で、昔から味に定評はあったらしいんですが、今の規模まで拡大できたのは当代の手腕だそうです。
その今お店をしきるボスと通っている格闘技ジムが一緒でした。お店のカウンター越しにバッタリ鉢合わせたときはびっくりしました。
セットで4.9ユーロー! Novo Mondo
細い坂道を下る途中にひっそりとあります。
たまたま前を歩いていた、まさにジモティなカップルが入っていったので気付きました。普通に歩いてたら完全に見落します。まったく存在感のない入り口で、外から中の様子をうかがうこともできません。
「入る? 入らない? どうしようかな〜」と見上げると、上の階のバルコニーでタバコを吸ってるおじさんと目が合いました。おじさん、親指立ててウインクを送ってきました。おすすめということでしょう。よし、入ろう!
中の様子です。まさに地元の食堂という雰囲気です。
ランチタイムの終わりぎわ、帰るときに撮影したのでもうお客さんは残ってません。
壁にメニュー。メニューブックはなかったです。
「Prato do Dia」は、本日の一品という意味です。日替わりでメニューが変わります。本日の一品をメインに、スープ、パン、コーヒー、デザートがついて4.9ユーロー! ヨーロッパと考えるとめちゃくちゃ安い。
メインは6品から選べます。
何を選んだら良いのかわからなかったので、テキトーなポルトガル語で魚と肉料理をひと品ずつ注文しました。
出てきた! サーモンのグリルでした。これは大当たり!
これは、大量の手作りポテトチップスに覆われて見えませんが、確かポークだったかな。
ポテトチップスは厚めのスライスでほっくほく。肉の味付けはシンプルでけっこうおいしかったと記憶してます。
横にかわいく立っているのがポルト名物のポートワインです。かなりフルーティーでワインが嫌いな人でもおいしいはず。梅酒よりも甘みがあります。
食後のデザートです。
オレンジ風味のカスタードクリームと、トロあまのチョコレートムースです。見た目は地味ですが、甘みが食後の満腹感をさらにアップアップしてくれます。
激安バー レストラン Churrasqueira Lameiras
ここは家の近所だったので、たくさん通いました。安さが有名な理由で、お酒1杯1ユーロ未満で楽しめます。
こういうカウンターがあって、奥にはテーブル席もあるので団体でも大丈夫です。
軽く一杯だけひっかけて帰る常連さんも多く、通うほどに馴染めそうなお店です。要ポルトガル語ですけど 🙂
最初の一品目は、ここでも定番のビファナを。ビールと一緒に。この組み合わせが最高!
と思っていたら、隣に座ったポルトガル人が「ビファナにはティントヴェルデがバッチコイだぜ」と声をかけてきました。
ティントヴェルデは炭酸が入った赤ワインです。
炭酸なのでのどごしがよく、けれどビールほど満腹感がないところがビファナに合う理由だそうです。
試してみると、確かに合う! 合いすぎてグイグイ飲んでしまいそう。でも、けっこう度数が高いので、いきすぎるとヤバイです。注意しなくちゃ。
モツ煮です。このお店は料理のメニューが豊富です。壁に書いてあったオススメを一品頼んでみました。
臭みが全然なくて、肉と煮込んだ豆の食感がホロホロちょうどよい具合で、ご飯との相性も間違いなしです。正確な値段は忘れましたが、めちゃくちゃ安かったはず。吉野家の並と同じくらいだったかな。
ケバブとタコがうまかった Sai Cao
ここも家が近かったのでよく行きました。Trindadeという駅付近です。ポルトの中心地はどこでも徒歩圏内で便利でしたよ。
英語が通じる感じのよい店員さんがいました。
最初にオーダーしたのはオクトパス、タコです! ポルトガルでは結構タコを食べるんですよね。
オリーブオイルとビネガーをびしゃびしゃぶっかけて食べます。最終的にはいろいろ混ざるに混ざって、余計に味がブーストします。
牛テールの煮込みだったかな。臭みが全然なくて、うまかったなあ。
ケバブもありました。特製のソースがかかっております。これもぐちゃぐちゃに混ぜる系で食べるとなおさら美味しい。見た目に品はなくなりますが 😉
これはまた別の日です。シーバス、すずきのことですよね。グリルで食べます。
そういえば、ここも食前にスープが付くんでした。ちなみに、このデカンタのワインが1ユーロだったけな。安い!
テラスでとろけるチーズとビファナを Casa Guedes
テラス席が気持ちいいお店です。
座って食すと、こんな感じ。
ここもビファナが有名です。タップリチーズが入っています。う…うまそう。今思い出してもお腹がすいてきます。
ビファナを作ってます。店内は地元のひとたちですごく混んでいます。
テーブルに料理を並べたところ。ここでもモツを食べました。天気の良いテラスで飲む発泡系のロゼが爽やかで最高でした。
イワシ食わずに帰れるか? Rei da Sardinha
街の中心からはすこし離れます。電車で30分くらい、ビーチのそばにあります。
ポルトガルが誇るイワシの炭焼きが食べられます。
この辺はこれ系のお店がいっぱいあるんですけど、ココが一番混んでました。
一緒にイカ焼きもオーダー。特別なソースがかかっていて、甘くて香ばしくておいしかったです。
前菜にオーダーしたパプリカのサラダ。パプリカも炭焼きです。
アットホームで雰囲気のいい食堂 Taberna Santo Antonio
街の中心から向かうと坂道を登り切ったところにあります。家族でやっていて、料理担当のおばさんがすごくいい感じで、厨房から食卓に声をかけてまわります。ファンも多そう。
客席につながるバー。ドリンク担当のおばさんもいます。
ワンプレートものの料理を食べられます。ポルトガルでは、よくサーモンを食べました。
これは豚肉料理でした。オレンジのソースが甘酸っぱくてうまい。
カップルでいくときは、魚と肉料理をひと品ずつオーダーしてシェアするのがいいですね。このお店はプレートごとに付け合わせの料理が変わるので、シェアしがいがあります。
ポルトガルには緑のワインがあって、それがこれ。発泡系のワインを指します。
食べるのもそうですけど、ポルトガルはホントに安くおいしくお酒を楽しめるってところがポイント高いです。
以上なんですが、よくよく振り返ってみると、ビファナかワンプレートものしかないラインナップに><
しょうがないよ、好きなんだから。ということで、ポルトへ旅行の予定がある人へおすすめのレストラン7店でした。
他にもポルトガルの情報を公開してます!
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