彼こそ神ノマド!? 会社を辞めて過酷な森の中でのテント暮らしを選んだ若き起業家の生活と彼を支える必需品とは?
彼の名は「トーマス バックランド(Thomas Bucklund)」
二週間に一度、テントを建てる場所を変えながら森の中を点々とし、パソコン一つで自らの起業を成功させようとしている男です。その姿は、遊牧を語源とするノマドワーカーとして相応しく、まさしく真のノマドワーカーと呼べるかもしれません。
今回は、彼の言葉に耳を傾け、森の中での遊牧生活がどんなものなのかを想像し、彼のノマドライフを支える重要な4つのアイテムも紹介したいと思います。
仕事中の風景
これは彼が実際に仕事をしている最中を撮った写真です。美しい湖を前に、暖をとりながら、膝に乗せたラップトップで仕事に励んでいるのが分かります。
彼は、このような生活を始めたきっかけと、今の心境をこんなふうに語っています。(実際の言葉をかなりまとめて意訳+異訳してますのであしからず)
仕事をやめて森の中でのテント生活を始めたのは、自分のプロジェクトにのめり込むための時間だけなく、平和な気持ちを得たかったからなんだよ。
もうアパートも仕事も収入もない僕が、二週間に一度、重たい荷物を担いでテントを建てる場所を探してるなんて、他人からすると全くバカげた話だろうね。
でも、実際の僕は充実感で一杯さ。やり遂げようとする気持ちも抑えきれない。
だって、これはまさしく僕自身のためのアドベンチャーで、何の成果もなく普通の暮らしに戻ることなんて、もう絶対にないからなんだ。
さて、こんな彼は、従来のノマドワーカーの目にどんなふうに映るのでしょう?
同じようにリスク覚悟で自由を求めて独立し、時間と場所に縛られることを嫌い、Macbook Airを抱えながらカフェを転々とする都市型ノマドワーカーと彼では、必需品となるアイテムも異なってきます。
彼の言葉の中で紹介された、森の中でのノマド生活を支える重要なアイテムを4つ紹介しましょう。
- Brunton Solaris 62 Foldable Solar Array
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自然の太陽光を電力へと変換してくれる折り畳み・持ち運び可能のソーラーシステムです。
都市型ノマドワーカーの小型バッテリーに値するものでしょうか。
彼も緊急ようの小さなバッテリーを使っているそうですが、その電力の大元がこれ。
Amazonで、17万円で売ってます。 - Primus OmniLite stove
本体部分にチタンを使用することで持ち運びに便利になった、軽量化されたストーブです。
料理の火の元になるのはもちろん、寒さを凌ぐためにも利用できます。
こちらもAmazonで売ってました。
- Hilleberg tent
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オーストリアのチロルで生まれたテントのブランドです。
もともとは、林業関係の作業道具や山中でベースとする簡易小屋を取り扱う会社として創業され、後にスウェーデンに移り住んだ創業者によって、インナーとフライシートが一体となった世界初のテントを発表しました。創業から40年経ち今では、北欧の厳しい環境においても、厳冬の寒さ、強風、積雪に耐えうる快適なテントとして信頼されています。
(参考:→ヒルバーグの歴史) - Norrona Recon back pack
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Norrona Reconはノルウェーのアウトドアブランドです。起伏が激しいノルウェーの土地でも充分耐えられるクオリティを追求したバックパックは、ただ頑丈なだけでなく、持ち運びに便利なよう機能的にも細かく設計されています。
(参考→ History from 1929 | NORRØNA以上4つが、彼の森暮らしを支える必需品だそうです。
さらに彼を支える一つの言葉と一枚の写真
これほどの重装備が必要になる暮らしですから、その過酷さが伝わってきます。
時にはくじけそうになり、今の自分が進む道に疑問を抱き、不安に気持ちが揺れることもあるそうです。
起業を波にのせるには、資本金を募る必要がありますが、形を持たない製品に(彼が作るのはソフトウェアなので)尻込みする出資者が多いからです。
しかし、先行きに不安を感じていた彼を、たまたま見かけた「アダム ウィギンス(Adam Wiggins:Herokuの創業者)」について書かれた記事が救います。その記事でアダムはこう言ってました。
ソフトウェアは今後もあらゆる世界を支配していくだろう。だから、将来を勝ち得たいなら、皆、ソフトウエアを作るべきで、作っているべきなのだ。
この言葉はトーマスを勇気づけます。自分が今取り組んでいることに確固たる自信を得ることに繋がるのです。
そして彼はこんなふうに話を続け、読者への言葉で最後を締めます。
仕事とアパートを同時に失うのは、本当に勇気がいる事だったよ。 いまもふと不安に揺れる自分に気がつくことがある。
そんなときは、いつも決まって一枚の写真を見るんだよ。 それは、いつしかこの目で見た美しい森の写真だ。
それを見ると、この旅を続けるのに必要な次の一歩を踏み出す強さを得られるんだよ。・・・
君が少しずつでも目指す場所へ迫っている事を願っているよ。
自分に真摯であればいい。
まあそんなの君が一番分かっている事だと思うけどね。
以上、究極のノマドワーカー「トーマス バックランド」のストーリーでした。
途中のかなり怪しい日本語訳はどうか大目に見てください。
彼の大切な写真と元ネタとなる原文はこちらで見られます。
(→I Quit My Job to Live in a Tent and Write Code)
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