舐めちゃダメよ!お問い合わせフォームの作り方
アクセスアップ!
それだけが、ホームページからの売上をアップさせる方法じゃありませぬ。
アクセス数を増やさなくても、お問い合わせフォームに少し工夫を加えるだけで、売上が大きく改善することもあるのです。
今回の記事では、効果的な「お問い合わせフォームの作り方」を実例付きで解説します。
無料で使えるおすすめの「メールフォーム作成ツール」も紹介するので、乞うご期待!
目次
事例: お問い合わせフォームの改善で売上げアップ!
下の図が何か、わかりますでしょうか?
Googleアナリティクスというサービスで、あるサイトの「お問い合わせの送信率」を分析した結果です。
以下の2つの数を示しています。
- お問い合わせのページを見た人: 74人
- お問い合わせを送った人: 19人
お問い合わせのページを見た人: 74人
お問い合わせを送った人: 19人
だいたい「4人に一人」の割合で「お問い合わせページ → お問い合わせ送信」と進んでますね。
言い換えれば、4人のうち3人は、お問い合わせを送信する直前で逃げられています。ビジネス面でいうと、すごくもったいない!
そこで、お問い合わせフォームに少し手を加えてみました。
送信率が33%にアップ!
「四人に一人」だった、お問い合わせ送信の割合が「三人に一人」へと増えました。お問い合わせの数が増えたので、当然、売り上げもアップです。
どんな改善方法を試したのかは、下の方でお話します。
お客様からの問い合わせを増やしたいとき、普通はアクセスアップを考えます。
でも、実は、アクセスアップだけが問い合わせ数を増やす方法ではありません。
今回のように、お問い合わせフォームの作り方を少し工夫するだけでも、問い合わせを増やすことができるんですね。
でも、多くの場合、なんとなく問い合わせフォームを作ってませんか?
たかがお問い合わせフォームと舐めるべからず。本当はもっと得られるはずの問い合わせを逃しているのかもしれないのです。
お問い合わせフォームとは?
問い合わせフォームの改善方法を試す前に、少しだけ基本を振り返ってみましょう。
お問い合わせフォームは上の画像のように、いくつかの入力項目を埋め送信ボタンを押すことで、サイト訪問者がサイトオーナーへ問い合わせを行える機能です。
「名前」や「メールアドレス」そして「お問い合わせ内容」などの入力項目をアレンジすれば、「資料請求フォーム」や「見積もりフォーム」または「求人フォーム」などとして利用できます。
お問い合わせフォームは必要なの?
時々、「そもそもお問い合わせフォームって必要なの?」という声もチラホラ聞こえてきます。
確かに、お問い合わせフォームがなくても、連絡先として、電話番号やメールアドレスを記載しておけば、サイト訪問者はサイトオーナーへ連絡することが可能です。
でも……
結論から言えば、お問い合わせフォームは必要です。
なぜなら、お問い合わせフォームがあるほうが、お客様からのお問い合わせを増やせるからです。
お問い合わせフォームがあるおかげで、お客様はいつでも気軽に問い合わせできます。それが、より多くのお問い合わせを獲得できることにつながります。
お問い合わせフォームの入力項目を埋めるより、電話一本かけたほうが手っ取り早いというお客様もいます。
そういうタイプのお客様には遠慮なく電話をかけてもらえばいいだけ。
お問い合わせフォームをなくす理由にはなりません。
重要なのは、お客様に対して問い合わせできる方法の選択肢を増やしてあげることです。
お問い合わせフォームがあれば、電話のように営業時間の縛りを受けません。
電話が苦手な人でも、いつでも気軽に聞きたいことを尋ねられます。
でも、そんなメリットを活かすためには、お問い合わせフォームを正しく作成することが重要です。
「お客様にとって使いやすいもの」を意識して、入力から送信にいたるまで、できるだけストレスなく進められる作りにしておく必要があります。
それでは、以下で、今回ボクが実際に試した問い合わせフォームの改善方法を紹介します。
8個ありますよ。それぞれがすごく簡単な方法なので、初心者さんでも、すぐに実践できると思います。
効果的なお問い合わせフォームの作り方 ポイント8個
1. 気を散らせない
お問い合わせフォームまわりに見えるリンクを削除しました。
お問い合わせのページに余計な表示物がたくさんあると、お客様は気が散ってしまいます。入力途中で気を取られて、他のページへ離脱してしまうことに。
それを防ぐため、見せる必要のないリンクを削除します。レイアウトも、サイドバーやフッターを削除してシングルレイアウトに変更しました。
結果、お客様はお問い合わせフォームに没頭し、入力途中の離脱が減ります。
2. 不必要な入力項目を削除
不要だと思える入力項目をなくしました。
よく、性別や年齢を尋ねるお問い合わせフォームを見かけますが、あれ、本当に必要ですか?
入力してもらう項目を厳選し、必要最低限に抑えることによって、入力前に与える印象を軽くします。それによって、さらに気軽にお問い合わせへ進んでもらうことができます。
3. 必須/任意を表記
「必須」と「任意」を明確に記すように変更しました。
必ず入力してもらいたい項目は「必須」。入力するかどうかお客様任せの項目「任意」です。
こんなふうに、記号で必須を表してるお問い合わせフォームが多いですよね。
これだと、記号の意味に気づかず入力を進め、送信直前で入力が足りてないことに気付くハメになります。入力し直すのは、面倒なので、「もういい、ヤメた」と離脱されることに。
それを防ぐために、「必須/任意」は、必ず分かりやすい形で知らせます。
「必須/任意」ラベルについて詳しい記事を見つけました。なるほどー。
4. 余計な指定を削除
こういうのもめんどくさいですよね。「半角」「全角」「ハイフンあり/なし」など。
パソコン初心者さんの中には「半角/全角」の差を知らない人もいます。できるだけ縛りを与えず入力できる環境にしてあげれば、入力から送信まで至る数を増やせます。
5. 例文を入れといてあげる
入力ボックスに、入力例を表示。入力例は、お客様がボックスに入力しようとすると消える仕組みにしておきます。
特に、お問い合わせ内容のところに入力する文章は、考えるのが難しいですよね。よくあるパターンの内容をあらかじめ表示しておいて、極端な話、お客様は何も入力せずにそのまま送信できる、という形にしておけば、かなり気楽にお問い合わせしてもらえます。
6. 確認画面を削除
送信前の確認画面をなくしました。
確認画面で間違えに気づくと、再び前の画面に戻って入力しなおさなければなりません。面倒ですよね。だるい。で、「やっぱりやめた」を引き起こします。
確認画面をなくし、入力直後すぐに送信できる仕組みにすることで、高まった問い合わせ気分を萎えさせることなく送信まで導けます。
7. 入力中に誤りを注意
確認画面をなくしたので、入力途中に入力内容をチェックできる機能を追加しました。
リアルタイムにエラーを表記します。入力者はすぐ間違いに気づき修整できます。
8. スマホに優しく
スマホ画面で入力しやすいように、画面のサイズに合わせました。
PC用のお問い合わせフォームは、スマホの画面で見ると、途端に使いづらくなるものが多いですよね。
スマホからも入力しやすくすることで、pcに負けじとお問い合わせしてもらえます。
スマホには画面をタップすれば、そのまま電話をかけられる機能があります。その機能を活かすのも大切です。お問い合わせページにはもちろん、また、他のページからもワンタップで問い合わせできるようにしておけば、電話でのお問い合わせも増やせます。
問い合わせフォーム最適化とは?
こういうお問い合わせフォームの改善方法を実践することを「入力フォーム最適化(EFO=Entry Form Opitimization)」と呼びます。
今回のは簡単な方法だけをピックアップしてみましたが、検索すると色々な方法が見つかります。
【全部無料】 おすすめメールフォーム作成ツール3個
最後にパズル感覚で問い合わせフォームを作成できるツールを3個紹介します。
全部無料です。上であげた入力フォーム最適化も試してみてください。
- 【formrun】パズル感覚でメールフォームを簡単作成
- 【Googleフォーム】最低限の機能だけでいいなら
- 【Contact Form7】WordPress用プラグイン
【formrun】パズル感覚でメールフォームを簡単作成
formrunは、じつはボクも会社で使ってます。
こちらの「HP作成サービス」へのお問い合わせを受け付けるのに使用中。
- 様々なメールフォーム用のテンプレートが選べる
- パズル感覚でメールフォームをカスタマイズできる
- お問い合わせへ効率的に対応できる
こうした点がメリットです。無料で試せるので、ぜひ以下から詳細を確かめてみてください。
【Googleフォーム】最低限の機能だけでいいなら
Googleフォームは、特にアンケートやイベントへの出欠確認のようなフォームを作成するのに便利です。
テンプレートから選んで作ったフォームへの回答を自動集計しグラフで可視化することができます。
サンクスメールや受信を知らせる通知などに対応していないので、ビジネス用としては少し機能が不足しています。
でも、そのぶん使い方がシンプルなので初心者さんでも扱いやすいはずです。
【Contact Form7】WordPress用プラグイン
WordPressなら、これですね。定番中の定番。シンプル、でも強力に使い勝手が良いです。
以上です。
下記の記事では、もっと詳しくメールフォーム作成ツールを比較してます。
メールフォーム作成ツールの選び方で迷う人は参考にしてみてください。
これからますます、ネットへ接続する環境が多様化していきます。PC、スマホ、タブレットなどお客様の環境にマッチするお問い合わせの手段を考えることが重要になります。
最近、チャットによる対応を取り入れているサイトもよくみかけるようになりました。ブログにSNS的なコミュニケーションの場を加えるツールも話題になってました。どんな方法が、問い合わせを増やしてくれるのか、お問い合わせフォーム以外の方法も考えてみると楽しいですね。
ちなみに、冒頭のアクセス解析はGoogleアナリティクスを利用しています。お問い合わせフォームの送信を「コンバージョン」として登録しておけば、お問い合わせフォームの使われ方を分析できます。その話はまたの機会で。
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