なぜ、こうも地方のビジホ泊は俺心を沸かせるのか?【大阪 泉佐野駅の場合】
知らない街でのビジネスホテル泊には男のロマンが溢れてる。
どうせ寝るだけだからとできるだけ安い宿を取り、浮いたお金で飲み屋をハシゴする。ぐるなびや食べログは頼らない。どこでも見かけるチェーン店を避け、馴染みの客ばかりで埋まってそうな路地裏にひそむ店だけを狙うのがいい。
暖簾をくぐるのには勇気がいるけれど、カウンターに着きさえすれば、あとは勝手に事が進む。いつもアタリの店ばかりとは限らないが、ハズレに悔やむこともない。男の地方遠征に勝ち負けはないのだと思う。
泉佐野駅!
というわけで今回は泉佐野駅にやってきました。南海電鉄ラインで関西国際空港の二つ手前にある駅です。翌日の早朝に関空からのフライトがあったための宿泊でした。
日が暮れる前に到着。飲むには少し早かったので、軽く街を物色してみることにしました。
少し歩けばこの感じ
駅前でさえ、ほんの少し歩けば昭和臭が漂う路地にぶつかります。もうすでに楽しくなってます。
懐かしさ漂う喫茶店
歩いてる途中にちらほらと見かけました。
年季の入った食品サンプルケース
カツカレーがやたらうまそう。鉄板にのっかるミートソースにも誘惑されます。
世界初!を発見
なんと世界初を誇る美容室をこの泉佐野の地に見つけました。
ウォーターストレートの実態も気になりますが、「ツー(II)」なのに世界初とはこれいかに?
さらに歩いてみます。地元民には当たり前の風景にあえて目を付けていくのが醍醐味です。
シャッター通り?
平日なのにこの感じは地方によくある風景ですが、たまたま商店街全体のお休みに出くわしただけなのかもしれません。
あまり遠くへ行くのもアレなので、この辺で引き返すことにしました。今度は駅の逆側へ向かいます。
駅の逆側
お! ビルの合間に今晩泊まるビジネスホテルが覗いています。何気に振り返ると観光案内所的な施設がありました。
泉佐野市観光情報センター
どうやらタオルが名産品のようです。他にも自慢の地酒や工芸品がガラス越しに飾ってあります。その中でもひときわ目を引いたのが、輪ゴム。
これ
正式名称をオーバンド。事務用品の鉄板は泉佐野が誇る製品のひとつでした。小学生の頃、この輪ゴムと割り箸でよくゴム鉄砲を作って遊びました。懐かしい思い出と泉佐野で再会です。
それでは、ホテルに向かうとしましょう。
路地の奥に看板
近くに寄ると
さすが大阪です。シャレが効いてますね。路地の奥にある『おくの耳鼻咽喉科』ですから。
こっち側にも商店街があり、シャッターが目立ちましたが、いくつか開いてる店がありました。
早川レコード
かなりの演歌推しです。
おもちゃの国 FUJITA
祝い事の日には、孫に手を引かれ駆け込むおじいちゃんの姿があるのでしょう。
ホテルに到着
思っていたよりずっと近代的なホテルでした。フロントの対応はほど良く、お風呂・洗顔系のアメニティも無料で全部揃います。予約制の関空送迎は非常に便利でした。
ベッドと浴衣
変えたばかりの冷たいシーツが気持ちいいんですよね。浴衣を着て、すぐにでもまとわりつきたい気持ちをおさえ、少し仕事をしました。
そして辺りがじゅうぶん暗くなった頃に夜の徘徊へ繰り出します。
路地裏にぶら下がる提灯
早速、発見しました。街の情報がまったくないので、なんとなくの嗅覚だけを頼りに歩き、こんなビンテージ感が滲みだしているお店を探します。
大衆居酒屋 野田屋
ここもいい感じでした。
透明なガラス窓なので店内の様子がうかがえます。照明が明るく一人飲みの客も多いので、入りやすそうな雰囲気でした。
酒処 でご
ついに今晩の一軒目に相応しい雰囲気を醸す店に出会います。
何より名前が良いです。
でご!
この街を生きてきた親父がやっていそうです。中の様子が見えないので、怖じけづきそうになりますが、気持ちを奮い立たせて扉を開きます。
おかえり!
意外にも、かけられた第一声がこれですよ。他所者にとってこれほど響く言葉がありますか。
店内は平日だからかカウンターが少し埋まっているくらいでしたが、馴染みのお客さんばかりのようでした。かといって、新参者の僕にも気を配ってくれているのが分かり、嫌な疎外感はまったく感じませんでした。
そして何よりそこは大阪ですから、漫才の掛け合いのような会話の中に身を浸しているだけで愉快な気分になります。実際に何度も声をあげて笑っちゃったよ。
本当はもうちょっと長居したかったけれど、翌日の朝が早いのと、あと二、三軒をハシゴしたかったのでおいとまさせていただくことに。
ただ、この時点で既にけっこう酔っ払っていたので、その後の写真撮影は完全放棄。最後のお店で〆に食べたお茶漬けの写真だけが残ってました。
本日の〆 明太子のお茶漬け
記憶はほとんどないですが、楽しんだ気持ちだけはちゃんと心に残ってます。
以上!
泉佐野民が知る事実と異なる他所者の妄想、勘違いが入っていたかもしれませんが、悪しからず。
ほな、ごゆるりと〜
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