【解決案あり】フリーランスになったあと後悔する失敗パターン
最近、ますますフリーランスになりたい人が増殖中。
時間と場所に縛られず働くことができるフリーランスは確かに魅力的です。
でも現実では、そんな自由な働き方を満喫できず、フリーランスになったこと自体を後悔するパターンのほうが多いです。
というのも……、
フリーランスは実務だけでなく、経理や営業なども自分でこなしていく必要があります。
これまで経験のない業務を、いきなりひとりで抱えていかなければいけません。
やりこなす自信はありますか?
何より一番大きな不安は、「仕事があるのか?」です。
フリーランスの収入は歩合制。
仕事をやったぶんだけ収入がもらえます。
仕事がなければ、当然、収入はなし。食べていくことができません。
そんな状況になってしまえば、フリーランスになったことを後悔するのはあたりまえ。
今回の記事では以下の3つの知識を身につけます。
- フリーランスのリアルなメリット・デメリット
- フリーランスになったあと後悔する原因
- フリーランスを試しに体験してみる方法
記事の対象者は、実務未経験〜初心者まではもちろん、会社での実務経験が3年くらいで独立を検討している人も含まれます。
フリーランスとして独立する前は、準備しておくこと、仕事の探し方、収入アップの方法など、様々な不安があるでしょう。
そんな不安を解消します。
この先、フリーランスになったことを後悔したくないなら、ぜひ最後まで目を通してみてください。
目次
あなたは大丈夫? フリーランスの後悔ワースト1
「稼げない」
これが「フリーランスなんてやめておけばよかった」と後悔する、一番ありがちな理由です。
「フリーランスのイメージ=自由」を楽しめるのは、食べていくのにじゅうぶんな収入があるフリーランスだけ。
仕事がなく単に暇なだけの自由なら、楽しさなんて感じません。
なぜ、仕事がないの?
フリーランスは実力を評価される職業です。
実力のないフリーランスは、誰にでもできる簡単な仕事しか受けられません。
簡単な仕事は、単価が安いので、数をこなさなければ、じゅうぶんな収入が得られません。
しかも、簡単な仕事ほどできる人が多い=ライバルが多いので、受注率も下がります。
つまり、
- 実力不足 → 安い単価 → ライバルが多い → 安い単価の仕事を数少なくこなす日々 → 実力も収入も伸びない → 最初に戻る
という悪循環が成り立ちます。
これで儲かるわけがありません。
一方、実力のあるフリーランスは収入アップの好循環を回せます。
実力があるので高単価の案件を受注できます。
高単価の案件は、難易度も高いのでできる人が少ない=ライバルが少ない。
結果として、受注率が上がり、仕事の数に不足せず、ガッポガッポと売上が入ってきます。
つまり、実力主義というのは、フリーランスにとってメリットでもデメリットでもあるわけです。
あなたはどっち?
- 実力のないフリーランス → 収入ダウンの悪循環から抜けられない
- 実力のあるフリーランス → 収入アップの好循環をぐるぐる回せる
フリーランスの実力については、以下の記事でもっと詳しく説明してます。
実績やスキルに自信のないフリーランス志望の人は、読んでおくと役立つはずです。
フリーランスになってからの後悔あるある 2つめ
あなたはフリーランスに向いていると思いますか?
「こんなはずじゃなかった。フリーランスになってみたけど、ストレスしかない」
意外かもしれませんが、こういう声は「フリーランスになりたての人たち」からよく聞こえてきます。
フリーランスへの「適性」がなく後悔するパターンです。
会社員かフリーランスのどっちが大変という話ではありません。
団体ツアーと個人旅行の違いに例えてみます。
いままで団体ツアーの決められたスケジュールで旅行した経験しかない人が、自由に憧れ個人旅行にチャンレンジしました。
飛行機、ホテル、巡る場所、食べるものなどすべてを自分の好みで決められるのは魅力でしたが、いざやってみると、それぞれを予約する時点でめんどくささが頂点に。
旅先ではひとりだと持て余す時間が多く移動やスケジュール管理も大変で、結局は準備から旅行が終わるまで全然楽しめなかった。
こういう失敗は珍しくありません。
団体旅行と個人旅行に優劣はありません。
単に、この人にとって自由な個人旅行が「好みのスタイルではなかった」というだけです。
適性がなかったのですね。
これとよく似たことがフリーランスにも当てはまります。
- 会社員として働くほうが自分の力を発揮できる人
- フリーランスの働き方のほうが自分の力を発揮できる人
人によって違います。
以下は、特にフリーランスに求められる適性の例です。
- 好奇心が強い
- コミュニケーションが上手
- 時間とお金にうるさい
好奇心が強い人はフリーランス向き
スキルのレベルが高まるほど、単価の高い案件を受けられます。
また、スキルの幅が広がれば、受けられる案件の種類も増えます。
では、スキルを高める&広げるには何が必要でしょうか?
その答えが「好奇心」です。
新しいスキルについての好奇心が成長のきっかけになるわけです。
時代によってどうしても古くなっていくスキルがあります。
他の分野に関して新しいスキルを身につけることが新たな市場を切り開くことにつながるのはもちろん、別ジャンルのスキルと組み合わせることで相乗効果を生む場合もあります。
例えば、「webデザイン + マーケティング」、「ライティング +WordPress」などは相乗効果を生みやすく仕事を増やすのに有利です。
逆に、好奇心が弱いと成長が望めないので収入アップの伸びしろも短くなってしまいます。
フリーランスは常に増えているので、競争は激しくなる一方。
スキル不足のままだと、単価の安い案件を数多くのライバルたちと奪い合う世界から抜け出せません。
そうかといって、成長を無理に求められるのはストレスですよね。
だから、先天的に好奇心が強く、自然と新しいスキルを身につけるための意欲が湧いてくる人ほどフリーランスに向いているといえるのです。
コミュニケーションが上手な人はフリーランス向き
技術職に思われがちなフリーランス。個人的に実は接客業のほうが近いと思ってます。
業務の大半が人とのコミュニケーションで埋められるからです。
例えば、苦手なフリーランスが多い値段交渉。
値下げの要求に対して、慎重にイエスかノーかを答えなければ、目先の収入だけでなくその後のフリーランスとしての評判にも影響します。
儲けたいからといって値段をふっかけたら信頼を損ねますし、押しに負けて安売りすれば食べていくのに困ることになります。
また、ひどい安売りは業界の価格水準を下げることにつながり、他のフリーランスに迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。
最初の見積もりから納品まで常にコミュニケーション力が問われるので、そもそも人が嫌いとなればフリーランスの仕事はストレスでいっぱいになってしまうでしょう。
お金と時間にうるさい人ほどフリーランス向き
フリーランスは個人事業主です。
個人という言葉が頭につきますが、実態は事業主。
事業を動かす者として、表に立ちクライアントの依頼へ応える仕事以外にも、会計や事務など事業の裏側を切り盛りするのも任務です。
フリーランスは、天引きされる会社員と違い保険や税金を自分で計算して納めます。
お金にルーズで収支が正確に把握できていなければ、支払うべきお金が手元に残らず滞納を増やす失敗を招きます。
時間にルーズな人も危険です。
フリーランスは納期厳守。
たった1度、納期を守れなかっただけで、絶交されるクライアントもいるでしょう。
実はボクもお金と時間に対しては、わりと適当です。
でも、それはプライベートの話。
仕事では、毎朝決まった時間に起床し、欠かさず収支とスケジュールを管理するところから1日を始めます。
といっても、やってみるまでは適性があるかどうかわからない。
確かにそのとおり。
なんでも実際にやってみない限り、自分に向いてるかどうかなんてわかりません。
苦手だと思っていたことが、案外、得意だった。
その逆もあります。
だから、最初は副業からフリーランスを始めよう。
最初からフリーランス1本で独立してしまうのはリスクがありすぎです。
せっかくの本業を捨ててしまったりしないように。
育児・家事と両立させたくてフリーランスを目指す人も、いまもし何かしらの収入源があるなら、それをキープしたままフリーランスになる準備を進めましょう。
- いまのスキルでどれくらい稼げるのか?
- 仕事の探し方
- クライアントとの交渉
- お金と時間の管理
こうしたことを、まずは体験してみて、行けそうだなと思ったところで完全独立しても遅くはないです。
「■いまのスキルでどれくらい稼げるのか?」「■仕事の探し方」 「■クライアントとの交渉」は、以下のボックスにある方法で体験できます。
フリーランスの仕事の探し方
- クラウドソーシング
- 仕事を受注したいあなた。
案件を発注したいクライアント。この2人をマッチングしてくれるサイトです。
どのくらいのスキルでどの程度のレベルの案件が受けられるか目安をつけるのにも役立ちます。
- 案件エージェント
- 継続的で単価の高い良案件を紹介してくれるサイトです。
良案件が揃ってるだけあって、紹介してもらうにはそれなりの実績が必須ですが、優秀なフリーランスはいつも不足しているので、自分のスキルに少しでも自信があるなら登録してみるといいと思います。
- 人脈
- SNSの普及で人脈づくりが簡単になりました。
twitterやinstagramで、得意なスキルについて積極的に発信すれば同じ業界のフォロワーが増えるでしょう。
フォロワーから案件の相談が入ってくるのも珍しくありません。スキルアップのための勉強会やセミナーは、新しいスキルへ触れる機会と同じ業界の人と知り合えるチャンスを同時に得られます。一石二鳥。
個人的には、スキルが未熟なほど人脈づくりは難しいと思います。
というのも、相手に与えられるメリットがないからです。
相手に「このひととつながることが得になる」と思ってもらえるくらい実力が備われば、人脈は一気に拡大するでしょう。
フリーランスの仕事を体験するといっても、自分の名前で仕事を取る以上、あなたは事業主です。
事業主としての責任を持って仕事に当たることを肝に命じておきましょう。
適当な仕事をして信頼を損ねるのはあなただけではありません。
「フリーランスは信用できない」なんて噂が広がると、まじめに頑張る他のフリーランスに迷惑をかけることになります。
自分の実力でクライアントを満足させられば、単価の額以上の喜びを得られるはずです。
最初の案件はいつまで経っても記憶に残ります。
その記憶を良いものとして残すため、発案件では全スキルを出し切ってクライアントの期待に応えましょう。
できそうな案件が見つからなければ
仕事が見つからない一番の原因は、スキル不足のはずです。
フリーランスはスキルをお金に変えることが仕事。
独立しても仕事が得られなければ食べていくことはできません。
稼ぐのに必要なスキルは独学でも身につけられますが、短期集中でスキルアップしたいならスクールという選択肢もあります。
初心者の独学で一番困るのは、「何をどこから勉強すればいいかわからない」こと。
学校へ行けば最初に必要なスキルから教えてくれるカリキュラムがあるので、始め方がわからず困ることはありません。
先生や同期の存在も心強いですね。
困ったときに質問や相談ができる存在がそばにあるのは、独学にはないスクールだけのメリットです。
webデザイナーについてのお話になってしまいますが、「独学かスクールか?」問題は、以下の記事で徹底討論しています。
独学で勉強するかスクールで教わるか迷っている人は参考にしてみてください。
webデザイナーに限っての話題にはなりますが、webデザインのスクールについて選び方をお伝えしている記事もあります。
スクールへ通う予定の人は読んでみてください。
これもwebデザイナーに限っての話です。
資格自体がフリーランスとして食べていくことに直接有利になるわけではありませんが、資格取得を目的に勉強を始めるのは、基礎を身につけるのには効率的です。
以下の記事が参考になります。
思い切って、身につけたいスキルの業界へ就職・転職してしまうという方法もあります。
実は一番オススメの方法かもしれません。
その理由を以下で詳しく解説してます。
フリーランスになる前にお金と時間の管理も練習しておこう
フリーランス業を続けていくには、得意なスキルを磨くのと同時にお金と時間の管理もうまくなる必要があります。
独学中、実務中は作業時間を測る
作業にどれくらいの時間がかかっているか具体的にわかれば、スケジュールを組みやすくなり、自分の時間的生産性(つまり、時給)もわかります。
「toggl」は案件や作業ごとに時間を計測できるwebサービスです。
計測結果をレポート化して分析できる点が、作業効率の改善や自分のスキルの見直しに役立ちます。
以下の記事で「toggl」を使った作業時間の計測方法について解説してます。
収支の管理はオンライン会計ソフトを使う
お金のやりくり、めんどくさいですよね。
でも、それもフリーランスを続けていくのに大切な業務のひとつです。
収入と支出を把握するために一番便利なのはオンラインの会計ソフトです。
銀行口座を登録しておくと自動的に入手金を記帳してくれます。
領収書をスマホで撮影し経費を登録したり、売上・経費の勘定項目をワンクリックで振り分けられたり、簿記の知識がなくても経理の業務が行なえます。
以下はボクが使うサービスの「Freee」。
単に収支の管理ができるだけでなく、開業届、青色申告、確定申告を優しく手伝ってくれる機能も付いてます。
以上です。
フリーランスとして独立後、後悔する理由として代表的なものをお伝えしてきました。
公開しないための解決方法も簡単にではありますが説明済み。
結論としては「まずは副業からフリーランスの働き方を試してみましょう」ということでした。
フリーランスとして独立前によくある気持ち。
漠然とした不安。
根拠のない自信。
どちらの気持ちも、いざ試してみると意外に裏切られることのほうが多いと思います。
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