ん、WordPressでネットショップ?って時のペイパル系プラグイン5個
「WordPressでネットショップを作ってほしい。プラグインてのを使えば簡単なんでしょ」という要望。たまにクライアントさんからあります。それについて、ちょこちょこっとプラグインの紹介も含めて書いてみたいと思います。
WordPressのプラグインとは
プラグインは、WordPressの素(す)の状態にはないいろいろな機能を追加できる便利な仕組みのことですね。確かに、ネットショップ用のよくできたプラグインがいくつかあります。「Welcart」や「WooComerce」とかです。
在庫、受注、顧客の情報をひとまとめに管理できて、クレジットカード払いも可能な本気のネットショップをいちから作ろうとすると、普通はとても時間とお金がかかります。それが、前出のようなプラグインを利用すれば、無料、一瞬でできるわけですから、すごいな、プラグイン、WordPressバンザイ!
本気のネットショップを目指すときの本音
でも本当は、「本格的なネットショップを目指したいんだ!」とクライアントさんが言うとき、だいたいカラーミーショップみたいなネットショップ作成サービスのほうをおすすめしてます。なぜなら、WordPressによるネットショップは、サイトのセキュリティや安定性など、余計な心配ごとが増えるからです。
WordPressは、利用者が多いせいか、悪質な攻撃に狙われる機会が多いのです。特に、お客様の大切な個人情報を預かるネットショップのようなサイトの場合、セキュリティ対策は必須です。クレジットカード番号の漏洩なんて、損害賠償につながりえる大大炎上事案です。絶対に避けなくてちゃいけません。
また、WordPressはすごく気分屋です。いつもどおりのふとした更新作業のあと、なぜか突然動かなくなったりすることもあります。趣味でやってるブログなら、どんなトラブルも「自己責任くっそー><」で済ませられますが、ネットショップなら、売上に関わりますし、大切なお客様の信頼を失ってしまいます。
そういうわけで、特に初心者さんの場合、そして何か特別な意図がない限りは、わざわざWordPressでやろうとせず、ネットショップ用のサービスを利用したほうが幸せになれますよ、というのが本音です。ここ最近、いろいろ良い感じのサービスが出揃ってきてますし(以下のリンク先参考)。
ペイパル用5つのプラグイン
ただその一方で、「軽くネット販売できる機能が欲しい」という声もありますね。「商品の数も少ないし。買いたい人がいれば、ちょこっと売りたい」というケースです。「ブログでなんか売りたい」という人もいるでしょう。
こういうときに活躍するのが、今回紹介する5つのプラグインです。
たくさんの在庫や顧客情報を管理できる大げさな機能はないけれど、簡単にサイトへネット販売の機能を追加できます。
イメージとしてはこんな感じで。サイト上に貼り付けた購入ボタンをクリックすると、決済画面へ移動します。
決済はペイパル(PayPal)を利用します。ペイパルは、月額のランニングコストが不要なところがありがたく、決済のたびに、つまり、商品が売れたときだけ、売上の数パーセントが手数料として発生します。売上が少なくても、ランニングコストに苦しまずに済むわけです。
クレジットカード払いの処理もペイパルが代行するので、気が楽です。カード番号を預かる必要はありません。
さて、それではそんなペイパル決済を気軽に導入できるプラグインを紹介します。商品の売り方が微妙に違う5つのプラグインです。使用する場面に合わせて選んでください。
1. 簡単にペイパル ショッピングカートを追加できるプラグイン
インストールしたあと、簡単な設定作業を済ませれば、ショッピングカートの機能が手に入ります。
商品の見せ方はこんなふうに。商品の写真と値段、カートに追加ボタンなど、必要な情報をひとまとめに表示できます。
商品によっては、サイズや色などバリエーションを持つものがありますよね。それも可能です。上のベスパの例では、ボディカラーを選べるような仕様になってます。
こちらはショッピングカート(買い物かご)の中身。複数の商品をまとめて買い物かごに入れておいて、あとで一緒に決済できます。
シンプルですが、なかなかいい感じにショッピングサイトを作成できます。
2. ショッピングカートなし、購入ボタンだけのプラグイン
まとめて決済できる機能は不要で、購入ボタンをクリック後、そのまま支払い画面へ進みたい場合に便利なプラグインです。
まとめて決済できる機能はないですが、バリエーションも設定できたり、なかなか高機能です。下の例では、値段の違うチケットを選べるようになってます。選んだ値段で決済できます。
3. 購入後ダウンロードリンクをメールで送れるプラグイン
商品をお客様にダウンロードしてもらう形で納品する場合に便利です。購入ボタンをクリッして決済すると、直後にメールをお客様に届けられます。
例えば、電子書籍を販売するとしましょう。電子書籍をPDFでサーバーにアップしておきます。アップロードした先のURLを記載したメールを送れば、購入後のお客様にダウンロードしてもらえます。
ただこの方法だとURLの共有で商品も共有できてしまいます。それを防ぐ工夫が少し面倒かもしれないですね。そういうときは、次のプラグインを使いましょう。
4. デジタルデータをダウンロード販売できるプラグイン
さっきのとは違って、購入者に直接商品をダウンロードしてもらえます。電子書籍以外には、写真や音楽ファイルなどの販売に利用できます。
ダウンロードで販売する商品や売上を管理できるメニューがとても充実してます。本格的な素材サイトの運営にも使えます。音源を販売するレーベルサイトの構築にも使えそうです。
5. お問い合わせフォームに決済機能をつけられるプラグイン
サイトにお問い合わせフォームを設置したいときにおなじみの「Contact Form 7」です。このブログのお問い合わせフォームも使ってます。
このContact Form 7にペイパル決済の機能を付けられるアドオン(機能拡張)を見つけました。
インストールすると、Contact Form 7の設定画面にこんなふうにペイパル用のタブが現れます。ペイパルのアカウントと商品の値段を入れれるだけでオッケーです。お問い合わせフォームへ決済機能が追加されます。
以上! 簡単にWordPressへペイパル決済を追加できるプラグインの紹介でした。ブロガーさんのブログコンサルや、実店舗で販売している商品をネットでも販売したいとき、また、ゲストハウスやライブの予約用とか、利用できる場面は多いと思います。
それじゃまた明日!
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