レスポンシブWebデザインが切迫した肉食女子の欲を満たす最善策とは限らない

Author: ウェブさえ |
2022年1月24日
カテゴリー ホームページ作成
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レスポンシブWebデザインが切迫した女の欲を満たす最善策とは限らない

最近、スマホ案件が急増しております。
そのなかでも特に目立つのがレスポンシブWebデザインを採用するケースなのですが、レスポンシブWebデザインは、「ワンソース・マルチデバイス」と表現されることが多く、その言葉の響きからか、まるで欠点が何もないベストなスマホ対応策として捉えられがちです。

果たして、それは真実なのでしょうか?

実例として、外出先からのアクセスも多いと予想されるホテルのWebサイトを考えてみました。

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著者情報:この記事を書いた人

ウェブさえ x facebook 株式会社ウェブさえ 著者のプロフィール

web業界14年目。フリーランスwebデザイナーとして活動後、法人化。今でも年間100件以上のウェブサイトの企画・制作に関わっています。

主役は20代後半の肉食女子

アマゾネス サエ 狩り中

名前を「アマゾネス サエ」としておきましょう。

サエはそのあまりに積極的な狩りの姿勢が、逆に男を威嚇し遠ざけていることをようやく最近知ったのか、今晩はかなり「自分らしさ」を控えたデートにチャレンジしています。

ジャズが流れる小洒落たダイニングバーで、相手の男と清楚なフリして食を会話を楽しんでいるうちに、もうそろそろ終電の時間が過ぎてしまいそうなことに気付きました。

ムフフ、ビッグなチャンスが到来です!

サエの狩人的な習性が顔を見せます。このあと近場で二人が忍び込める先を、掌にスマホをおさめ、こっそり検索を始めたのです。

女から誘うには、下世話でいかにもラブ目的のホテルは避けたいところです。お!ちょうど運良く、雰囲気良さげなホテルのサイトを見つけました。ビジネスホテルの範疇ですが、オッサン臭は漂っておらず、利用客に若い女性も多そうです。

ココならいける!

ところが、空き室があるのかどうかがわかりません。それに地図も見当たらないので、ピンポイントな場所がわかりません。自然を装い、ホテルの前を通り過ぎる途中で誘い込む計画なのに!

イライライライラ、スマホの画面をタップする力も強まります。

タップタップ、イライラ、タップタップ、イライラ。

・・・しているうちに、ついに不審な挙動は男に伝わります。矢を向けられた鴨のように、危険を察知した男は、ぎりぎりの終電に飛び乗り、サエを残し帰ってしまいました。

ああ無情

さて、この狩りが失敗に終わった責任はどこにあるのか?

もちろん、サエにはありません。すべて!この一連の悲劇を生みだしたのは、ユーザーが求める情報をきちんと提供できていないサイトの設計方法にあるのです。

実は、このホテルは2週間前に、Webサイトのリニューアルを行っていました。

それまではフルflashを使ったかなり見応えのあるデザインでしたが、スマホからのアクセス増を期待して、レスポンシブWebデザインを大胆に取り入れたWebサイトに一から作り直したのです。

しかし、レスポンシブWebデザインが得意とするのは、主に見た目の柔軟性です。メディアクエリと呼ばれる技を主役に使い、閲覧側の画面サイズに合わせてしなやかにレイアウトを変化させます。それによって、ユーザーは快適な見心地を得られるはずなのですが・・・

しかし、デバイス間で異なるのは、画面サイズだけではありません。ユーザーがサイトを訪れる日時、場所、動機、目的なども様々です。これらの違いに対応するには、見た目の快適さを追求するだけでは不十分で、サイト内に用意するコンテンツの質、量、配置の仕方などにもこだわることが求められます。

先の例でいえば、ユーザーが欲しがっていたのは即時に役立つ情報です。部屋が空いているのか、ここからの距離、求めている情報にすぐ辿り付けなかったせいで、ユーザーはお目当ての男を手に入れたいという欲を満たす事に失敗してしまいました。

安易にレスポンシブWebデザインをベストなスマホ対応策だと思い込んだ故の悲劇です。

レスポンシブWebデザインによって、PC、スマホで表示/非表示のエリアを簡単に切り替えられます。ナビゲーションも工夫しだいで、スマホの小さな画面でもWebサイトをストレスなく巡回してもらえることができます。しかし、それと同時に、そのデバイスならではのユーザーの目的を具体的にイメージし、対応できるコンテンツを上手に用意してあげることも必要なのです。

以上、レスポンシブWebデザインの欠点のうちの一つを挙げてみました。

このブログも実はレスポンシブWebデザインを取り入れてますが、まだまだ改善の余地が随所にあるなあと感じています。

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