サムイ島の雨季をなめちゃヤバイ
サムイ島の雨季をかなり楽観的に考えていたなあと後悔してます。一ヶ月間を滞在した12月は、余裕で半分以上の日が雨降りでした。
雨が降っている間は、しょうがないと諦め、おとなしくホテルに引きこもっておくか、屋根付きのショッピングモールで時間を潰すくらいにしておくのが安全です。下手に動くと、水はけの悪い道路でスリップしたバイクに当てられて交通事故><なんてことも珍しくありません。
せっかくの旅行だからという気持ちになるのは当然で、解放感に身を任せてしまいたくなるのもわかりますが、無茶をしてしまうと、レジャー気分が吹き飛ぶどころか、命を失うリスクだってあります。
雨季の荒れたビーチ
これは、雨季のパンガン島のビーチです。パンガン島は、サムイ島から船で1時間くらいのところにあります。天気はほぼサムイ島と同じ感じだと思います。雨が降ったり止んだりするタイミングは違ってますが、同じ日に見渡す空全体の様子は似てました。
最近、まさにこのパンガン島で、日本人の大学生が行方不明になったというニュースがありました。その後、隣の島に打ち上げられているのが見つかったそうです。
天気のいい日が続くと、こんなに穏やかで美しい海です。
この景色を知っていると、なおさら海に入らないのがもったいなくなってきます。何日か辛抱したあと、少しでも雨が治まれば当然泳ぎに出たくなります。
でも、たとえその瞬間晴れていても、数日間降り続いていた雨は土砂と一緒に海へ流れ込んでます。穏やかさを失った、普段より重たく濁った波にさらわれたら、もう戻ってこれないでしょう。
サムイ島の雨季はいつ?
実は、サムイ島の雨季はそれほど怖がる必要がないそうです。
雨季と呼ばれる季節が一応5月頃に始まるみたいですが、同じくタイのリゾート地でハネムーンの候補地としても人気の高いプーケットと比較すると、雨量は少なく、一日中降り続けることはありません。一日に数回、ゲリラ的なスコールに襲われる程度らしいのです。
確かに15年前、サムイへ初めて旅行した10月を思い出すと、こんなに雨が鬱陶しかったという記憶はありません。
恐ろしいのは11〜12月の本雨季です。まさに僕が今回滞在した時期です。
サムイにいたときにキャプチャした天気予報です。ボープットというのは、滞在していたコンドミニアムがあったエリアの呼び名です。天気予報を見ては、常に絶望してました。
これだけ雨が続けば、水はけの悪い道路では冠水が起こります。
普通でも悪路です。水たまりができると、さらに危険が増します。タクシーが日本級に高いサムイ島では、レンタルバイクを多くの人が交通手段に選ぶと思います。運転するときは、本当に気をつけましょう。深い穴が、溜まった水で見えないことがよくあります。
洪水も簡単に訪れます。サムイ島を一周できるリングロードという道路があります。主要な場所をつなぐメインの道です。その途中のいたるところで冠水します。交通路が遮断されると、めちゃくちゃ困ります。
タイ人はさすがに慣れてますね。
車も泳いでます。雑に結ばれた電線はよく断線してます。もし水に落ちているそばを、生身で通れば感電します。恐いです。
色々な旅行記を読むと、雨季でもぜんぜん雨に降られず、サムイ島を満喫できたという内容のものがたくさん見つかります。
でも、特に本雨季のサムイはなめちゃだめです。新婚旅行や無理して取った有給休暇の旅行先をあえてモンスーンのリスクも高い本雨季のサムイにする必要はないでしょう。
今回、サムイ島は「晴れてこそ」の旅行先だと実感しました。晴れたときの楽しい記憶はまた回を改めて記事にしたいと思います。
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