コンバージョン率とは?意味、計算方法、平均をまとめて解説
コンバージョン率とは、「サイトへ訪問した人がどの程度成果へ結びついているのか」を表す数値です。
コンバージョン率が高いほど、サイトは効果的に働いているといえます。
コンバージョン率の平均は、あくまで目安ですが約1~2%。
もし、1%にコンバージョン率が満たないサイトは、早急に改善の施策に取り組んだほうがいいといえるでしょう。
以下では、コンバージョン率について、さらに意味と、サイトを運営していく上での重要性に関して説明していきます。
webマーケティングの基本知識ともいえる知識です。
しっかり身につけていきましょう。
目次
コンバージョン率とは? まずは基本の意味を知ろう
コンバージョン率は、英語で書くと「Conversion Rate(コンバージョン レート)」。
そのためCVRやCV率と略して記されることもあります。
コンバージョン率の意味は、「サイト訪問者が成果へ達成した割合」です。
例えば、上の図でいうとコンバージョン率は20%。
サイト訪問者が5人で、そのうちの20%である1人が成果へ到達したことを表しています。
- サイト訪問者とは?
- コンバージョン率を計測するとき、サイト訪問者のことをユーザーと呼びます。
ユーザーの人数ではなくセッションをベースにコンバージョン率を割り出すこともあります。セッションは、ユーザーがサイトを訪問する回数を数えるときの方法の1つです。
基本的には、ユーザーがサイトを訪問し去るまでの期間を1回と数えますが、一定の時間内に戻ってきた場合は同じセッションとして数えたり、サイトを閉じていなくても一定の時間が過ぎてしまった場合は、セッションを終えたとして処理したりします。コンバージョン率を計測したい条件に合わせて、ユーザーかセッション、どちらを使うか決めることが多いです。
今回の記事ではわかりやすくするため、サイトを訪問した人の数をベースにコンバージョン率を計算しています。
- 成果とは?
- 成果は、サイトのゴールとして設定されているコンバージョンのことを指します。
以下はコンバージョン(成果)の具体例です。
- お問い合わせフォームの送信
- 見積もりの依頼
- ショッピングカートの決済
- アプリのダウンロード
- 来店日時の予約
- 求人への応募
- サービスへの会員登録
コンバージョン率の意味を知るには、「コンバージョンとは何か?」を理解しておく必要があります。
以下の記事で詳しく説明しているので、自信のない人は読んでみましょう。
コンバージョン率の計算方法
【コンバージョン率 = 成果(コンバージョン)発生数 ÷ サイト訪問者の数 x 100(%)】
計算例をあげてみましょう。
コンバージョンが「お問い合わせフォームの送信」だったとします。
サイト訪問者が100人。
お問い合わせフォームを送信した人が1人。
この場合のコンバージョン率は、「1 ÷ 100 x 100 = 1%」。
となります。
コンバージョン率の平均。まずは1~2%を目指そう
コンバージョン率は1~2%の間におさまることが多いです。
もし、あなたのサイトのコンバージョン率が1%に満たないほど低い場合は、要注意。
何かコンバージョンの発生を妨げる問題が起きていると思ったほうがいいでしょう。
ただし、1~2%というのが目安だということもご理解ください。
以下のような条件でコンバージョン率は大きく変わることがあります。
- 業界や商材
- 何をコンバージョンとするのか
- サイトのタイプ
業界や商材
不動産業界のサイトで分譲マンションが商材。
ファッション業界のネットショップでTシャツが商材。
単純にこの2つのコンバージョン率を比較し、どっちが優れているかを決めることはできません。
何を成果にするのか
同じ不動産業界のサイトで分譲マンションが商材だとしても、一方は資料請求、もう一方は内見をコンバージョンにしていたら、コンバージョン率は大きく変わってしまうでしょう。
サイトのタイプ
不動産会社のコーポレートサイトで分譲マンションを簡単に紹介しているのと、ランディングページ(LP)を作り分譲マンションを専門に訴求しているのとでは、当然、コンバージョン率は変わります。
コンバージョン率が低くなってしまう原因4つ
1~2%というコンバージョン率の平均値はあくまで目安です。
とはいえ、もしあなたのサイトでコンバージョン率が1%よりも下回ってしまったら、以下のような問題が生じていないのかを調べてみましょう。
コンバージョン率を改善するヒントが得られるかもしれません。
- 1. 適切にターゲットを集客できていない
- 2. サイトの構成がわかりにくい
- 3. 競合サイトの存在
- 4. 流行から外れている
1. 適切にターゲットを集客できていない
特にリスティング広告を利用し集客に取り組んでいるときに注意したいことです。
サイト訪問者をコンバージョンへ結びつけるためサイトで訴求していることが、広告で訴求していることと一致していない場合、コンバージョン率は悪くなります。
極端な例をあげると、縮毛矯正を訴求しているサイトへ広告で薄毛に悩む人をいくら集めてもコンバージョンへは結びつきません。
2. サイトの構成がわかりにくい
規模の大きなサイトにありがちな失敗です。
サイト訪問者が求める情報がどこにあるのかわかりづらかったり、デザインや操作方法が使いにくかったりすると、いくら魅力的な商材を提供できていてもコンバージョン率は悪くなってしまいます。
例えば、最近の僕の例では、良さそうな布団を見つけたのですが、ショッピングカートの決済方法がわかりずらく、結局は別のサイトで購入しました。
3. 競合サイトの存在
webサイトを作って市場へ参入する方法は以前と比較して本当に簡単になりました。
特別な知識がなくても、以下のようなサービスを利用すればその日のうちにホームページが作れます。
また、僕の会社のような気軽に利用できるweb制作会社も増えてます。
急にコンバージョン率が低下したら、強力なライバルが増えたことを疑ってみましょう。
自社のサイトの検索順位を調べ、競合サイトをひとつずつ回ってみると、自社にはない強みを訴求できているサイトが見つかるかもしれません。
4. 流行から外れている
コンバージョン率は、季節や流行に影響されることもあります。
例えば、夏に活躍するエアコンは、当然、冬には需要が下がります。
エアコンを売っているサイトのコンバージョン率が夏に高くなり、冬に低くなるのは当然です。
テレビやSNSで話題になっていることが、たまたま自社の商材の売れ行きを左右することもありえます。
コロナウイルスが流行直後は、マスクを販売しているサイトの多くが品切れの状態でした。
いまもまだコロナの影響が収まる気配は見えませんが、マスクの供給はじゅうぶんとなり、マスクを販売しているサイトのコンバージョン率はピークだった頃に比較するとかなり落ち着いたはずです。
コンバージョン率を改善する方法
コンバージョン率を改善するには、まずは以下のようなツールを利用し、コンバージョン率を計算するためのデータを集めます。
- Googleアナリティクス
- サイトへのアクセスとサイト訪問者の行動を記録できるサービス。
コンバージョンを設定し、コンバージョンの発生数とコンバージョン率を自動で計測することも可能。登録方法と使い方は以下の記事を参考にしてください。
一緒にGoogleアナリティクスの登録と設定をやってみよう - サーチコンソール
- SEOの効果を計測できるサービス。
どんな検索キーワードがきっかけでサイトへのアクセスが生まれているかを調べられます。検索キーワードを調べることで、うまくターゲットを集客できているかがわかるので、コンバージョン率の改善へと役立てられます。
登録方法と使い方は以下の記事を参考にしてください。
サーチコンソールの使い方と登録方法【ほぼ完全版】 - ヒートマップツール
- ページ上でのサイト訪問者の行動を視覚化できるツール。
ページのスクロール率やページ内の各部分についての注目度などを調べられます。コンバージョンを設定できるツールも多く、ページ上での行動がどのようにコンバージョンへ結びついているのかを調査できます。
以下の記事でおすすめのヒートマップツールを紹介しています。
無料で試せるヒートマップツール6個を比較【おすすめはどれ?】
コンバージョン率は、感覚で改善することはできません。
ツールで収集したデータをヒントに具体的に改善策を練っていくことが重要です。
「コンバージョン率を低下させる原因」は前項で説明したとおりです。
ツールで収集したデータをもとに、疑わしい原因を調査してみましょう。
コンバージョン率を改善する施策として定番な方法に「ABテスト」があります。
同じ商材をAとB、2つのパターンの訴求方法を試しコンバージョン率を比較します。
一定期間を比較し、コンバージョン率の優れたパターンを残し、また、ABテストを繰り返すことでコンバージョン率を最大化させることができます。
このようなコンバージョン率を改善させる方法については、また改めて特集する予定です。
以上がコンバージョン率に関しての基礎知識です。
意味を知るだけでなく、webサイトの効果を最大化できるよう実践的に知識を活用していければいいですね。
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