【連載3】アクセス解析に慣れることがフリーランスの寿命を長くする理由

Author: ウェブさえ |
2016年2月24日
カテゴリー フリーランスの生活・仕事術
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B!

このあとは?

いままでのあらすじ。覚えてますか?

「収入に不満のフリーサンスがいた」 → 「クラウドソーシングを収入源にするのはもうやめたら?」 → 「もっとお金が良くて技術も磨ける仕事があるんだから!」 → 「そんな仕事を得るための自サイトを作ろう!」

こういう流れでしたね。それで今回は「自サイトだったらアクセス解析も活用できる。でも、それによるメリットって何なの?」というお話です。

クラウドソーシング経由でデザインの案件を得ているだけでは、ほぼ触れることのないアクセス解析。自サイトを運営していく途中で慣れておけば、フリーランスの人生を幸せにする特別なメリットを得られます。

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著者情報:この記事を書いた人

ウェブさえ x facebook 株式会社ウェブさえ 著者のプロフィール

web業界14年目。フリーランスwebデザイナーとして活動後、法人化。今でも年間100件以上のウェブサイトの企画・制作に関わっています。

まずは簡単に。「アクセス解析とは?」

アクセス解析は、ウェブサイトを訪問するお客様(以下、ユーザー)の行動を記録できるサービスです。ユーザーの行動は数字に置き換わり、表やグラフで表されます。視覚的にユーザーのサイト利用状況を分析できます。

これは、アクセス解析でもっとも人気のある「Google アナリティクス」のいち画面です。細かな見方は置いておきましょう。数字・線グラフ・円グラフ・表などさまざまな方法で、どんなユーザーがどういうふうにサイトを利用したのか表現されています。

アクセス解析 ユーザーサマリー

さて、普通はこのようなデータを、サイト改善のヒントとして利用します。例えば、アクセス解析では、

  • アクセス数
  • ユーザーのサイト滞在時間
  • サイト訪問のきっかけになった検索キーワード
  • ユーザーが見た/見てないページ
  • サイトから発生したお問い合わせの数

こういうことがわかります。これらを知ることがサイト改善につながる動機を生みます。

ユーザーのサイト滞在時間があまりに短すぎることに気づけば、コンテンツの充実が足りないのかなあ、よしもっと内容を専門的に掘り下げて不足している情報を追加しよう、というような流れを生みます。

ユーザーがまったく見ていないページがあることを知れば、そんなページは思い切ってなくしてしまおう、サイトの構成も見直してみよう、のような対策が思い浮かびます。

このようにサイトの問題点を明らかにして、改善用の対策を試すきっかけを与えてくれるのがアクセス解析の普通の働き方です。

今回はそんなアクセス解析の普通の活用方法に加えて、特別な利用の仕方をピックアップしたいと思います。

どこにあなたの需要があるのか?

自分にどういう需要があるのか。求められ方に敏感でいられれば、フリーランスとして長生きできます。

ウェブデザインはひとつの技術にしか過ぎません。その技術をどういうパッケージに包んで商品化するかは、あなたの自由です。ただひとつ言えるのは、求められている場所で需要のある商品を売ったほうが、勝率があがるということです。

ちょっとわかりにくいので、具体的な例で示してみます。

これはアクセス解析で得られる検索キーワードの一覧です。ユーザーがサイトを訪問するきっかけになったキーワードの一覧です。眺めてみると、これがお客様の欲しいものリストだということがわかります。

キーワード一覧

一番上には「維持費のいらないホームページ 修正」というキーワードがあります。ちょっと頭をひねれば、月額管理費や保守料のようなランニングコストがいらないホームページ作成サービスを求めて打ち込んだキーワードだと予想できます。

あなたのサイトに、月額無料のサービスを求めてくる人がおおぜいいる。これを知っているのといないのでは、サイトで売り出す商品の構成は変わってくるはずです。

一番下には、「SEO 内部対策」というキーワードが見えます。検索の動機の詳細を完全に明らかにするのは難しいですが、ユーザーがSEOについて、特に「内部対策」に関わる情報を求めていることに間違いはありません。

ユーザーという言葉の響きのせいで見失いがちですが、ユーザーとはつまり「お客様」のことです。お客様からの問いかけには、すべて答えられるよう準備をしておくべきです。「内部対策、なにそれおいしいの?」状態では、お客様の信頼を勝ち取ることはできません。

この先はどうなるの?

アクセス解析では、ユーザーのPC環境もわかります。今度のこれは「IE9の使用率」をグラフにしたものです。IE9を使用している割合が1年間で激減している様子がうかがえます。

IE9.0の使用率

ブラウザがわかれば、もちろん使用端末も調べられます。ここには掲載しませんが、スマホやタブレットの使用率を探れば、IE9の使用率とはまったく逆の動きで激増しているはずです。

このように技術的なトレンドを知ることは、将来的にどんな技術が必要になるのか、逆に、いらなくなるのかを予測するヒントになります。

IE9の使用率が下がっているなら、対応ブラウザから外してしまえばいい。無駄な仕事を減らせます。モバイルからのアクセスが増えたなあと気づけば、モバイルサイトの作成技術を身につけなくちゃいけません。技術の不足を埋めなければ、仕事にあぶれます。

アクセス解析から身の振り方を考える

先にあげた「お客様の欲しいものリスト」、次の「トレンド情報」、この二つを見ただけで、フリーランスとしての身の振り方を検討できます。

お客さまの需要を満たすサービスを提供できているか、お客様の需要と時代の流れについていく技術を身につけているか、アクセス解析はサイトの現状だけでなく「自分自身のいま」を見直すきっかけも与えてくれるわけです。

これがサイト改善に加えて自覚しておくと得するアクセス解析の活用法です。自サイトを成長させる過程で一緒にフリーランスとしてもレベルアップしていきたいものですね。

そして次回へ、

もう一度、アクセス解析のメリットについて書く予定です。「提案力」が身につく。

アクセス解析に慣れると、提案力が身につきます。クライアントさんの多くは、デザイナーにデザインセンスと一緒に、説得力のある提案も求めています。コネなし自サイト経由で案件を得るには必ず提案力が必要です。その辺についてうまく書けたらいいなあと思ってます。お楽しみに!

一気に最終回をまとめました!

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