スキルなしのフリーランスでも食べていけるの?実績13年目が答える
未経験からフリーランスを目指そうとしている人は、以下のような疑問と不安をお持ちでしょう。
- スキルなしでフリーランスになって食べていけるかな?
- 実務経験がないまま独立して仕事が見つかるかな?
結論からいいます。
フリーランスは「スキルなし」でもなれます。
でも、食べていくのはちょっと……、
というか、ほぼ無理です。
フリーランスなんて、なるだけなら本当に簡単。
資格や免許は不要。「私はフリーランスです」と名乗るだけでフリーランスの「肩書き」は手に入ります。
でも、肩書きだけでは食べていけません。
フリーランスはスキルをお金に変える職業です。
「スキルなしでもうまくいった」というフリーランスの成功ストーリーをたまに見かけますが、真に受けるのはちょっとやばいと思いますよ。
どの成功談も注意深く聞いてみると、結局は何かしらのスキルをお金に変え収入を得ていることがわかるはずです。
デザインスキル、プログラミングスキル。あるいはライティング力。
「人脈づくり」というのも、それが得意でお金に変わっているならスキルと呼べるでしょう。
つまり、フリーランスになるのは「スキルなし」でもOK。
でも、フリーランスとして食べていくには、お金に変えられるスキルが絶対的に必要といえるわけです。
だからといって、いま稼げるスキルを持っていない人でもフリーランスの夢を諦める必要はありません。
- なぜ、スキルなしのフリーランスが失敗するのか?
その理由を理解すれば、スキルアップの重要性もわかるはず。
スキルがなければ身につければいいだけです。
スキルに自信がない人は、そのままフリーランスになってしまって後悔しないよう、スキルアップの大切さを知っておきましょう。
スキルなしのフリーランスが失敗する理由
2つあります。
- 単価が安い
- 競争が激しい
誰でもできる案件ほど単価が安い
フリーランスはクライアントから仕事を受注し、報酬を得ます。
この仕事のことを「案件」と呼び、案件ごとの報酬のことを「単価」と呼びます。
基本的に専門性が高い案件ほど単価も高いです。
スキルなしだと「誰でもできる案件=安い案件」しか受けられないので、大して稼げません。
誰でもできる案件ほど競争が激しい
自己申告制でなれるフリーランスは、数が増える一方です。
特にスキル不足のフリーランスは多く、誰にでもできる簡単な案件だとライバルが多すぎて、なかなか受注のチャンスが掴めません。
スキルがないフリーランスにできる案件は単価が安いため、たくさん数をこなさなければいけないのに、競争率が激しくなかなか受注のチャンスがない。
こんな状況だから、食べていくのに苦労するのは当然。
よく時間や場所に縛られない自由な働き方がフリーランスのメリットだといわれます。
確かにボクもコロナで身動きが取れなくなる前は世界中を旅しながら仕事をしてました。(参考 → 旅行に関する記事)
仕事を手伝ってもらっているフリーランスの方々の中には、育児や家事と仕事をうまく両立させている主婦さんもいます。
でも、それができるのはスキルがあるから。
スキルがなければ、安い仕事をたくさんのライバルたちと奪い合う状況の中、とても自由な働き方を楽しむ余裕なんて持てません。
「スキルなし」から稼げるフリーランスへなる方法
答えはひとつ。「スキルアップ」。
これしかありません。
悔しいことに、人によって才能の差があることは事実です。
同時期に勉強を始めた人が、あっさりと稼げるようになっている姿を見ると焦ります。
でも、長い目で見ることが大事。
地道にスキルを身につけていきましょう。
フリーランスは実力主義です。厳しい世界に見えますが、違う見方をすればこういえます。
身につけたスキルに裏切られることはありません。
スキルを身につける方法は何でも構わないと思います。
本、ネットでの情報、スクール、最初の入口はわりとなんでもよくて、重要なのはより高みを目指しスキルアップに励み続けること。
最近、スキルアップの方法としてよく見かけるものに、ネットで手に入る教材がありますよね。
「○ヶ月で月収〇〇円を稼ぐまでのロードマップ」的なもの。
賛否はあるようですが、個人的には、きっかけになるんだったら、ああいうロードマップ的な教材も利用することに損はないんじゃないかなと思ってます。
読んだことは正直ないのですが、目次を見ると初心者が身につけるべきスキルは順序よく網羅されているようですし。
ただ、注意したいのは、教材やスクールで身につけた素人に毛の生えたくらいのスキルだと、まだまだ「単価が安く競争率が激しい世界」を抜けられません。
図にするとこんな感じです。
ブログやtwitterで「フリーランスになって3ヶ月目で初案件を受注できた!」という嬉しそうな報告を見かけることがありますよね。
でも実は、その人だけがすごかったのではなく、だいたいみんな同じレベルくらいのスキルで案件を奪い合っていて、その中のひとりがたまたま受注できたというだけ。
スキルなしでフリーランスになるというのは、この大勢の中へ飛び込んでいくのと同じです。
つまりは、単に初級の学習を終わらせるだけでは、食べていけるほど稼げません。
教材やスクールは、あくまで稼ぐのに必要最低限のスキルを身につけるためだけのもの。
そのためにしては、あまりに高額な教材はコスパが悪いと思ってます。
同じお金を使うなら質問できる先生がいるスクールのほうが費用対効果が高いんじゃないでしょうか。
独学を始めたばかりで一番困るのは、まさに独りで学習しなければいけない環境です。
スクールへ行けば困ったときに質問できる先生がいます。
教えたり教えてもらったり刺激と励みを与えてくれる同期の存在もスクールならではのメリットです。
(webデザインに限ってですが、スクールの選び方とおすすめスクールについては以下の記事で書いているので、もしwebデザイナーのフリーランスを目指している人がいれば、読んでみると参考になると思います)
スキルなしでフリーランスになる前に
これまで説明してきたように、スキルなしで独立しても食べていくのは難しいというのが現実です。
スキルなしのフリーランスの成功話を真に受けて、何のスキルも身につけないまま独立するのはおすすめできません。
最近は、どんなスキルでも学習環境が整っているので、本業や家事・育児と両立しながら身につけることができます。
フリーランスが食べていくのに必要なスキルについては、以下の記事で具体的に解説しているので、今後もフリーランスを目指したい方は続けて読んでみてはいかがでしょうか。
他にもフリーランスに関連した記事を色々と書いてます。
意外と役に立つ記事が多いと思うので、ぜひ覗いてみてください。
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