銀行より手数料が安いネットの海外送金サービス
銀行の海外送金は、手数料がすごく高い。
手続きも非常にめんどくさいです。
最初の送金では窓口へ本人確認書類を持っていき、何のためにお金を送るのか事細かく説明しなくちゃいけません。
僕の場合は事業経費です。ウェブ制作の案件によっては、一部の工程を海外へ発注しているんですね。
初めてお金を送るときは、会社の登記簿や業務委託の契約書をきちんと見せました。それでも毎回、送金するときに請求書と納品書を求められます。
待ち時間もわりと苦痛。お金と書類一式を渡してけっこう待たされるんですよね。銀行へ行く交通の時間も含めると半日くらい無駄にしてしまっているんじゃないかな。
一度、事務員さんに行ってもらったら、事務員さんの本人確認やらなんやらでめちゃくちゃ手間取ることになり、僕の方にも送金目的や事務員さんの身分証明の説明を求める電話がかかってきて、これなら自分が行けばよかったと後悔した苦い経験があります。
ビットコインで送金できたら一番便利なんですけどね。会計上の都合で受け付けてくれない会社がほとんどです。
そこで利用したいのがネットの海外送金サービス。
- 手数料が安い
- スマホからでも送金できる
- 待ち時間なし
銀行窓口でのストレスをすべて解決してくれます。
送金先の国によっては、着金まで24時間以内という速さも嬉しくて、急を要する送金にこそ使いたいサービスです。
今回紹介する海外送金サービスは2つ。「transferwise」と「payforex」です。
もちろん個人の海外送金にも利用できます。留学するときの授業料の振り込み、海外で生活する家族への仕送りなんかにも便利です。
銀行の海外送金は手数料が高い
冒頭でも散々言ってますが、銀行の海外送金サービスにはお金も時間も損させられます。
僕が使ってる某銀行では1回の送金時にかかる手数料は7,000円。
主に外注費を支払うための送金です。手数料が7,000円なんて、笑えません。同じ7,000円を払うなら作業を担当してもらっている外注スタッフさんに報酬を上乗せしたいです。
送金のための手続きも大変です。
海外送金を始めるために本人確認用の書類がいるのは、今回紹介するネットの海外送金サービスでも同じ。
でもネットの送金サービスの場合は、銀行の窓口までわざわざ足を運ぶ必要がありません。スマホで免許書やマイナンバーカードを撮影して、そのまま送れるのです。楽でしょ。
銀行での待ち時間は決して楽しいものではありません。
海外送金のカウンターは全然混んではいないのですが、なぜか結構待たされます。手続きを依頼してから完了まで、体感で15分くらいかな。大した待ち時間ではありません。でも、銀行へ行くまでの時間もかかっているので、すごく長く苦しく感じてしまうのです。
マネーロンダリングの防止のため、送金目的や受取人の情報を厳しくチェックしなければいけないのはわかります。でも、もう少し柔らかく手早く対応できる方法があるんじゃないでしょうか。
ネットの海外送金サービスのメリット
銀行窓口からの送金よりも手数料が安い。スマホからで送金できる。利用を開始するときに本人確認はありますが、それもネット経由でできます。
安い、早い、簡単というわけです。使わなくちゃ損ですね。
では、そんな便利なネットの海外送金サービスを具体的に紹介します。
- WISE(TransferWiseから名前が変わりました)
- Payforex
これら2つを見ていきます。
WISE(旧Transferwise)。画期的な送金方法で手数料がめちゃくちゃ安い
TransferWiseは名称がWISEに変わりました。
WISE(ワイズ)のメリットは以下の3つ。
- 手数料が銀行の最大1/8
- 明瞭会計
- 24時間以内の着金
これらのメリットを可能にしているのがWISEの仕組みです。
実はWISEでは、国際的な送金は行われません。WISEは世界各国に銀行口座を所有していて、その銀行口座を利用して通貨の両替をしているのですね。
よくわからないと思うので具体例を一つ挙げておきます。
例えば、日本からイギリスへ留学費用を送金したいとしましょう。そのときのお金の流れはこうなります。
- 日本から日本の銀行へ留学費を振り込む
- イギリスの銀行からイギリス内の受取人へ留学費が振り込まれる
日本の銀行もイギリスの銀行もWISE(旧Transferwise)の口座です。お金は国境を超えていません。WISEが日本で預かったお金に相当する金額を、イギリス国内の銀行間で移動しているだけです。
国際的にお金が移動すると、どうしても高額な手数料が発生します。でも、WISEの場合は国内での振込しか行われていないので、高い送金手数料が不要になるというわけです。
WISEで送金できる国と通貨
ざっと列挙します。送金したい国があるかどうかは、ページ内検索で見つけてください。Macなら「コマンド+F」、Windowsなら「Ctrl+F」です。
ユーロ圏内- ユーロ、イギリス(英国) – ポンド、アメリカ合衆国(米国)- 米ドル、オーストラリア – オーストラリア・ドル、ハンガリー – ハンガリー・フォリント、インド – インド・ルピー、ポーランド – ポーランド・ズロチ、スイス (リヒテンシュタインを含む) – スイス・フラン、スウェーデン – スウェーデン・クローネ(、デンマーク – デンマーク・クローネ、ノルウェー – ノルウェー・クローネ、カナダ – カナダ・ドル 、日本 – 日本円、チェコ共和国 – チェコ・コルナ、ブルガリア – ブルガリア・レフ、シンガポール – シンガポール・ドル 、ニュージーランド – ニュージーランド・ドル、香港 – 香港ドル、ルーマニア – ルーマニア・レウ、マレーシア – マレーシア・リンギット、フィリピン – フィリピン・ペソ、ブラジル – ブラジル・レアル、パキスタン – パキスタン・ルピー、モロッコ – モロッコ・ディルハム、タイ – タイ・バーツ、アラブ首長国連邦 – UAE・ディルハム、ウクライナ – ウクライナ・フリヴニャ 、インドネシア – インドネシア・ルピア、コロンビア – コロンビア・ペソ、ジョージア – ジョージア・ラリ、トルコ – トルコ・リラ、南アフリカ – 南アフリカ・ランド、メキシコ – メキシコ・ペソ 、ロシア – ロシア・ルーブル 、韓国- 韓国・ウォン、中国 – 中国人民元 、スリランカ – スリランカ・ルピー、バングラデシュ – バングラデシュ・タカ、ベトナム – ベトナム・ドン、チリ – チリ・ペソ、クロアチア – クロアチア・クーナ
上のリストに入っていても、一時的に送金が不可になってることがあるので、気をつけてください。
例えば韓国はいま中止の最中。韓国には送金しなくちゃいけない機会が度々あるので復活してほしいです。また国によって法人口座への送金ができません。注意が必要ですね。
WISE(旧Transferwise) 手数料の例
英、米、ユーロ | 0.55%の手数料 + ¥ 100.00 JPY |
---|---|
中国 | 1.55%の手数料 + ¥ 800.00 JPY |
香港 | 0.7%の手数料 + ¥ 190.00 JPY |
WISE(旧Transferwise) 海外送金の手順
最初に本人確認書類とマイナンバーに関する書類を提出します。オンラインでアップロードできるの難しくありません。
まずは登録です。
登録後は、この画面で送金できます。送金額を決めましょう。
国によって手数料、着金までの期間が違うので、ちゃんと確認してから送りましょう。
送金者情報を入力します。
地味に便利なのが、受取人の口座情報を知らなくても送金できるところ。送金のお知らせが受取人に届き、受取人自身が受け取るための口座情報を入力します。
本人確認の方法。ネット経由でできます。
こんなふうに本人確認も送金も簡単。スマホ片手に寝転びながら海外送金ができます。
銀行より手数料が安いPayforex
海外送金 | 国際送金 | 為替両替 | PayForex | ペイフォレックス |
Payforexもネットでの海外送金サービスなので、利用登録から送金手続きまですべてオンラインで完結できます。
WISEより手数料の面では劣りますが、使い方は同じように簡単。以下のようなメリットがあります。
- 手数料が安い。大口の送金は手数料無料
- 世界200以上の国・地域の銀行口座へ送金可能
国際送金が可能な国は、世界で200カ国以上。取扱通貨は20種類を超えているので、まずどんな場合でも利用できるはずです。
payforex 送金可能な国と通貨
列挙します。
日本円-JPY、米国ドル-USD、人民元-CNY、ユーロ-EUR、英国ポンド-GBP、スイスフラン-CHF、カナダドル-CAD、オーストラリアドル-AUD、香港ドル-HKD、シンガポールドル-SGD、マレーシアリンギット-MYR、タイバーツ-THB、メキシコペソ-MXN、トルコリラ-TRY、南アフリカランド-ZAR、デンマーククローネ-DKK、ノルウェークローネ-NOK、スウェーデンクローナ-SEK、ニュージーランドドル-NZD、ネパールルピー-NPR、ベトナムドンVND
銀行より安い手数料
手数料はWISEほどではないですが、銀行よりは安いです。
大きなお金を送る場合、手数料が無料になるので事業経費や長期の留学費用を送金するときに特におすすめ。
送金時の手数料をシミュレーションできます。銀行で送る場合と比較してみるといいでしょう。
payforex 海外送金の手順
ウェブ上からユーザー登録をします。
最初に取引有効手続が必要です。
僕の場合は法人口座を選択しました。普通の個人口座でも取引可能です。
本人確認が必要になります。本人確認用の書類をそのまま直接アップロードします。
これで送金可能になります。
送金時の入金は以下の4つから選べます。
- 銀行振込
- コンビニ入金
- Pay-easy(ペイジー)ATM
- 振込専用カード
送金時の注意点がいくつかあります。
送金通貨は現地通貨かUSDで設定しましょう。受取人が円通貨で受け入れができない場合は、独自のレートで両替された上で着金するか、手数料4,000円の組戻しになる可能性があります。
受取人へ知らされる送金人の名義は「Queenbee Capital」となります。受取人が混乱しないように事前に伝えておいたほうがいいですね。送金時にメッセージを加えることができるので、そこで名前や送金目的を添えることもできます。
海外送金 | 国際送金 | 為替両替 | PayForex | ペイフォレックス |
以上のようにネットで海外送金のできるサービスを紹介してきました。
海外送金の方法としてはPaypalやビットコインなどもあります。送金目的は送金額に合わせて賢く使い分けましょう。
読み終わったらシェア!