【オススメなし?】webデザイナーの就職・転職に資格は必要なのか?

Author: ウェブさえ |
2022年2月1日
カテゴリー フリーランスの生活・仕事術
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その資格、取る意味あるの?

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web業界14年目。フリーランスwebデザイナーとして活動後、法人化。今でも年間100件以上のウェブサイトの企画・制作に関わっています。

webデザイナーを目指しながら資格の取得を検討中の人、いますよね。

就職や転職に有利かも?

と思いつつ、「資格? そんなの就活では評価されないよ」という意見もよく耳にします。

果たして、webデザイナーの就職・転職に資格は必要なのでしょうか?

その問いに、そろそろ実績13年目の現役webデザイナーが答えます。

実はぼくは「資格なし」。
それでも10年以上、食べるのに困らないくらいは稼げています。

といっても、資格の威力がいちばん発揮できる就活の経験はありません。
独学からフリーランスとして独立。
事業がそれなりにうまくいったので今は法人化し小さなウェブ制作会社を切り盛りしてます。

就活側の経験はないですが、いちおう採用側としてwebデザイナーになりたい人を評価させていただく機会もあるので、資格が就職・転職に有利かどうかを語っても罪はないでしょう。

それでは、まずは結論から。

「資格は就職・転職に有利」ということはない。
でも、資格のために勉強したことが無駄になることもない。

これがボクの意見です。

これからwebデザイナーになるための勉強を始める人に資格の取得をおすすめすることはないですが、まずは資格取得を目標に勉強を始めることは決して間違いではありません。

独学、スクール、資格用の教材。
webデザインの知識を身につける方法はなんでもいいです。

重要なのは身につけた知識を実務で発揮できるかどうか。
その実務スキルを習得するには、実務に触れられる現場へ入るしかありません。

そんなwebデザイナーに必要なスキルについても、以下ではお伝えしています。

資格のために勉強を始めるかどうかを迷うあなたは、ぜひ最後まで読んでみてください。

オススメはどれ?webデザイナーが持っておくと得するかもしれない資格・検定5つ

正直、無資格でもこれまで困ったことがなかったので、今回は初めて資格について調べる機会でした。

サクッと検索してみたところwebデザイナー向けの資格は以下の5つがあるようです。
(理由は後で言いますが、特におすすめしたい資格はなかったです)

ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定

いくつか見つかるwebデザイナー向けの資格の中で唯一の国家検定。

試験は実技と学科に分かれ、難易度によって1〜3級まであります。

検定のために勉強することで、デザイン、コーディング以外にもITに関する幅広い知識を身につけられます。

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験

民間の資格試験です。
実技試験だけのスタンダードと知識と実技を問われるエクスパートに分かれています。

勉強することで、デザイン、コーディング、ディレクションなどwebサイトを作る流れで必要な知識、また、完成後のwebサイトを管理運営していくための知識を身につけられます。

HTML5プロフェッショナル認定資格

HTML5プロフェッショナル認定資格

難易度が異なる「レベル1」と「レベル2」があります。

勉強すれば、HTML5とCSSを使ったコーディングに関して正確で深い知識を身につけられます。

コーディングをこれから始める人にはもちろん、現役コーダーでもいまいち自分のスキルに自信がない人は復習目的で勉強しても良さそうです。

Photoshop®クリエイター能力認定試験

Photoshop®クリエイター能力認定試験

webデザインに使うことがPhotoshopの使い方をマスターするための検定です。

Illustrator®クリエイター能力認定試験

Illustrator®クリエイター能力認定試験

web制作にIlliustratorを使うwebデザイナーも多いですよね。
ちなみにぼくは全然使えません。

Illustratorの使い方を基本から身につけたい人は勉強してみるといいかもしれません。

色彩検定

色彩検定

色の選び方、組み合わせ方を論理的に知ることでデザインだけでなく、マーケティングのようなビジネスから洋服選びやメイクアップなどプライベートな生活にまで役立てられる知識が身につきます。

ちなみにこの資格だけは過去に取得を考えてことあり。
webデザイン時の配色が得意になりたい、というのが理由。
今は配色ツール(こちらの配色テクニックに関する記事で紹介してます)に頼りっぱなしです。

テストを受けてみた(模擬)【ウェブデザイン技能検定3級】

実際、自分がどの程度の知識を持っているか知りたくて、おじけづきながらも試験を受けてみました。

過去問ですが、ネット上で模擬テストを体験できます。

今回は「ウェブデザイン技能検定3級」を受験。

結果は、88/100点。
合格ラインは70点なので、いちおう合格ということになります。

1問4点の25問なので不正解は4問。

問題の中には、デザイン・コーディングに関するものだけでなく、webデザインの作業中の安全衛生に関するものもありました。
「ウェブデザイン作業に関して発生するおそれのある疾病の原因及び予防」という設問。
こういう知識は普通にwebデザインを独学しているだけなら身につかない知識ですよね。

全般的には、この程度の知識を得たくらいではとても実務をこなせるとは思いませんが、不正解があったように現役のwebデザイナーが知っている以上のことを学習できるので、勉強すること自体に価値はないとはいえません。

でも、その知識が就職・転職に役立つかどうか?

次の項でお伝えしていきます。

資格・検定はwebデザイナーの就職・就職に有利なのか?

個人的には、有利だとは思いません。

資格の取得は、就職・転職に役立たせるためというより、webデザイナーになるための基礎知識を順序よく効率的に学習するための方法として考えたほうが良さそうです。

そもそもwebデザイナーの求人で資格を条件にしているものはほぼありません。

今回、改めていくつかの求人メディアを調べてみました。

以下は、求人の条件としてよく見かけたものです。

  • WEBデザイナーとしての実務経験3年以上
  • コーディング・フロントエンドの実務経験3年以上
  • バナー作成の経験
  • JavaScript/PHPの知識
  • チームでの制作経験
  • photoshop/illustlatro/figma/sketchなどに使い慣れている方
  • デザインの基礎知識がある方
  • 自作でもwebサイトの運営経験がある方

資格を取得できたことよりも、どれくらいのレベルで実務をこなせるかを条件にしています。

ただし、資格に対して手当を出す求人は見つかりました。
具体的には、以下のような資格の保持者は給料面で資格なしの人よりも待遇が良くなるというものです。

  • ウェブデザイン技能検定
  • 色彩検定
  • Webデザイナー検定
  • Google Partherのバッジ取得
  • ウェブ解析士
  • マルチメディア検定
  • 基本情報技術試験
  • 応用情報技術試験
  • プロジェクトマネージャ試験
  • Webディレクター試験(Web検)

この中にはwebデザイナーの分野外の就活では有利になりそうなものもありますね。
webデザイナーの求人に関していうと、ボクが調べた範囲だと全般的に資格を条件にしたものはなかったです。

なぜ、ウェブデザイナーの求人で資格が求められないのか?

その理由は、webデザイナーを求める企業が即戦力になりそうな人材を求めているからです。

多くのweb制作会社は零細企業です。
未経験の新人をいちから育てる余裕がありません。

そのため、できるだけ実務経験がある人材を発掘したいと考えてます。

資格をいくつ持っていても、実務スキルが必須の現場では役に立たないことを企業側は知ってるんですね。

だから資格をたくさん取得することよりも、ポートフォリオを充実させたほうが就活は有利に進められます。

ポートフォリオは、簡単に言うと、作品集です。
自分の実力を示すためのもので、webデザイナーに限らず、ものづくりの業界で職を得ようとするときに必ず求められます。

ポートフォリオの作り方に関しては、以下の記事で取り上げました。
これから就活でポートフォリオの準備が必要な人は読んでみてください。

でも、資格が不利にはなることもない

残念なことに、資格が直接、就活で打ち勝つための武器にはなりませんが、当然、資格取得のために身につけた知識が無駄になることはありません。

求人の現場でも、

  • 資格ありの未経験
  • 資格なしの未経験

企業側が二択で選ぶなら、もちろん「資格あり」のほうです。

今回紹介した資格の中には、現役プロでも合格が難しそうなものもありました。
実際、ボク自身、3級のテストで4問も間違ってますし。

とはいえ、何より就職・転職を目的にするなら、資格取得よりも転職保証付きのスクールへ行くほうがコスパがいいかもしれないです。

資格用の教材は、順番に必要なスキルを身につけられるようになっているので、初学者でも「何から勉強すればいいのかわからない」と迷うことはありません。
でも、独学なので、わからないことが出てきたときに質問できず困ります。

スクールでは、講師が質問に答えてくれますし、資格用の教材と同等のスキルを身につけられるカリキュラムもしっかりしてます。

おまけに転職保証が付くスクールは、スパルタで就活の応援をしてくれたり、制作会社とコネを持っていたり、卒業後、職を得やすいメリットもあります。

転職保証のあるスクールの中には、転職率を上げるため、無理に就職活動を急かしてくるところもあるようなので、良いスクール/悪いスクールの見極めは必要です。

最短で職を得たい人は「短期集中でスキルが身につく+転職保証のスクール」も検討してみるといいと思います。

以下の記事でwebデザインスクールの選び方をお伝えしているので、ぜひ読んでみてください。

まとめ 資格取得のメリット・デメリット

資格の取得が就活を有利にするとは思えません。

でも、資格取得のための勉強で身につく知識に間違いもないはずです。

資格取得のための教材は身につけるべき知識を順番に教えてくれるので、webデザイナーになるための勉強を始めたいけど、最初の一歩の踏み出し方がわからない人にとっては最善の学習方法かもしれません。

ただし、検定を受ける試験代や検定用の教材の購入費などがわりと高い資格もあります。

コスパを考えると、質問できる講師と転職サポートが付くスクールのほうが合う人もいるでしょう。

一番ダメなのは、資格の取得を最終のゴールにしてしまうことです。
あくまで資格は取得後の目標に役立てるためのもの。
資格を何に活かすかを考え、資格を取るかどうかを検討してみるといいでしょう。

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