ネットショップの開業に必要な手続きと基本的な運営ノウハウ
ネットショップを開きたい!
でも、こんなことで悩んではいませんか?
- ネットショップを開きたいけど、何から始めればいいの?
- ネットショップの作り方がわからない
- ネットショップって儲かるの?
今回の記事ではこうしたネットショップの開業についてよくある疑問に答えていきます。
目次
ネットショップを運営するための基本ノウハウ
実は今の時代、ネットショップを開業するだけなら、誰でも簡単にできます。
例えば、「カラーミーショップ」というサービスがあります。
ネットショップの作成に必要な機能がまるごと詰め込まれたサービスで、月額制で利用できます。
カラーミーショップのようなネットショップ用のサービスを利用すれば、誰だって今日のうちにネットショップのオーナーになれます。
以下では、カラーミーショップの他にも同じようなサービスを取り上げて比較してます。またあとで見ておいてください。
カラーミーショップだけを特別に取り上げた記事は以下にあります。
でも、ネットショップで儲けるのは難しい
カラーミーショップのようなサービスを利用すれば、ネットショップの始め方は簡単。でも、ネットショップで儲けるのはなかなか難しいんですよね。
少しでもサイトを運営した経験がある人なら痛いほど知ってるはずです。サイトに多少のアクセスを得るだけでも超ハードなんですよね。
サイトを作っただけでアクセスが来る時代ではありません。昔よりアクセスを増やすのがますます大変になってきています。いろいろな工夫を積み重ねることで、やっと少しずつアクセスが増えていくのです。
以下は、その典型的な例です。
ぼくが去年の10月にオープンしたサイトのアクセスです。アクセスが増えていく様子をグラフにしました。
オープン直後は全然アクセスがありません。1日あたり10人に満たないアクセスです。それから3ヶ月、ようやく1日100人のアクセスを超えました。
これがサイトを開設したときの「現実」です。厳しいでしょ。一定のアクセスを得るだけでも時間がかかるのに、ネットショップではさらに商品を購入してもらわなければいけないというハードルが加わります。
ネットショップの経営が難しいことが想像できますね。ネットショップの廃業率は9割を超えるそうですよ。
ネットショップが失敗する原因とは?
いろいろあると思いますが、原因の1つに「準備不足」があることは確実です。
あまり計画を立てずに、なんとなくネットショップをオープンしてみようかなと思ってませんか?
サイトを運営したこともない、商売の経験もない、そんな純白の素人さんが、なんの準備もなしで参入し、簡単に成功できるほどネット通販は甘い世界ではないのですね。
想像してみてください。
運動経験のない人が作戦を練ることもなくリングにあがって戦う。
無謀ですよね。負けちゃいますよね。
負け戦に自ら参戦するのはやめましょう。ネットショップで勝つためには、最低限知っておくべきことがあります。
- ネットショップを開業する流れ
- 簡単なネットショップの作り方
- ネットショップで稼ぐための基本的なノウハウ
これら3つをこれから詳しくお伝えしていきます。
ネットショップ開業の流れ。必要な手続きとは?
まずは、ざっくりとネットショップを開業するときの流れを把握しておきましょう。
- 1. 道具を揃える
-
ネットショップのオーナとしてお店を切り盛りするために必要な道具を揃えます。
パソコンは必需品。商品を撮影するためのカメラも必要です。
写真を編集したり、売上を記録したりする用のアプリも本格的にネットショップを事業化していきたいなら用意しておきましょう。
- 2. 販売許可のため届け出を出す
-
ネットショップを開くのに特別な資格や免許はいりません。ただし、販売する商品によっては販売許可が必要になることがあります。
事業としてネットショップを本格化させたいなら、開業届と青色申告の届け出を税務署を役所へ提出しておくと節税に有利です。
- 3. ショップの基本情報を決める
-
ネットショップを開くためのショップ名や電話番号を決めます。送料や商品の発送方法も事前に調べておきます。
- 4. コンセプトを練る
-
コンセプトとは、ネットショップを成功させるための作戦のことをいいます。
ショップの5W2Hを検討しておくことで、アクセスアップと売上アップの両方の成功確率があがります。5W2Hについては、のちほど詳しく説明しますね。
- 5. ネットショップを作る
-
いよいよネットショップを作っていきます。
おすすめの作り方は以下で比較しているレンタルショッピングカートを利用する方法です。デザインも機能も本格的なネットショップを簡単に作れます。
- 6. 営業開始!
-
ネットショップのオープン後は、「集客・接客・追客」へ積極的に取り組んでいきます。集客、接客、追客の違いもあとで詳しくお伝えします。
だいたいの流れは理解できましたか?
それぞれの流れをさらに詳しく説明していきます。
1. 道具を揃える
パソコン
最近は「BASE」のようなスマホさえあれば商品をネットで販売できるサービスも増えてます。
でも、やっぱりパソコンのほうが、ネットショップを作る/運営していくときには便利です。
キーボードとマウスの操作性と大きな画面の視認性。パソコンならではのメリットです。ショップのデザインや商品の写真をいじくるときは、見やすく操作しやすいパソコンのほうがスマホよりも重宝します。
MacかWindowsか。どちらでもかまいません。好みの方を選べばいいです。
ハードディスクの容量には余裕を持っておきましょう。事業用のパソコンは個人的に使う場合よりデータを食います。商品の写真、ショップのデザイン、顧客情報など、ショップの運営歴が長くなるほどデータが増えて容量を圧迫します。
外部にバックアップ用のハードディスクも用意しておけば、大切なデータを破損したり、なくしたりしたとき慌てずに済みます。
セキュリティ対策も重要ですね。ネットショップはクレジットカード情報のような顧客の大切な個人情報を取り扱います。ウイルスに感染したり、ハッキングされたりして、個人情報が漏れるようなことになれば取り返しがつきません。
ウイルス対策ソフトといて「ウイルスバスター」が定番ですね。
ウイルス対策ソフトは、パソコンの動きを重くするデメリットがあります。30日間の無料試用期間で快適に使えるかを試しておくといいでしょう。
カメラ
一眼レフは憧れですが、スマホでも画質的にいうとウェブで使う分にはじゅうぶんです。
いかにもプロが撮った美しい写真よりも、最近は素人っぽい写真のほうが好まれることがありますね。
宣伝臭さが漂う写真よりもリアリティを感じるからでしょうか。インスタグラムで、たくさんの「いいね」が付く投稿を見ると、必ずしも上手に撮られた写真ばかりではないんですよね。
下手でもリアルさが伝わってくる写真のほうが、より多くの「いいね」を集めているような印象です。人気のある投稿を見て、撮り方の参考にしてみるといいですね。
画像編集アプリ
商品の写真を編集するときはもちろん、ショップをデザインするときにも使います。
画像編集用の定番アプリは「Photoshop」。でも、高いんですよね。使いこなすのに熟練したスキルも必要なので、一般の方は購入にハードルの高さを感じるかもしれません。
以下のサイトでは、Photoshopをお得に購入できます。しかも、使い方をマスターできるオンライン学習のサービスが付属します。
オンラインレッスンは受講し放題なので、じっくり腰を据えて画像編集の極意を身に付けたい人におすすめです。
「Photoshopは値段的にも技術的にもちょっと敷居が高すぎる」という人は、以下で特集しているような無料のアプリから試してみるといいでしょう。
欲をいえば、動画編集の技術も身につけておきたいです。ぼく自身がネットで何かを買うとき、動画を参考にすることが増えてきました。
最近だと、スパーリングで使うヘッドギアを動画が決め手になって買いました。動画だと、実際に着用している様子が見れるので、サイズ感や材質などが確実に伝わってきます。
会計ソフト
事業主には、必須のソフトです。
日々の収支を確認するだけでなく、確定申告用の書類を作るときにも便利です。
ぼくが使っているのは「freee(フリー)」。オンラインで登録後、利用できます。
以下は、Freeeの画面。事業用の銀行口座を登録しておけば、勝手に収支を記録してくれます。
確定申告のとき、自動的に提出用の書類を作成してくれます。
収支の記録も自動。黒字と赤字が一目瞭然です。
簿記の知識がなくても、売上の仕訳と記帳が可能。無料プランもあるので、試してみてください。
確定申告については、以下の記事でも特集しています。確定申告の初心者さん向けのコツをまとめているので、また読んでみてください。
2. 販売許可のため届け出を出す
資格・免許
ネットショップを開業すること自体に必要な資格や免許はありません。難しい手続きなしで、個人でもネットショップのオーナーになれます。
ただ、商品によっては販売を制限されているものがあるので注意しましょう。例えば、以下に該当する商品を販売するときは販売許可が必要です。
商材 | 必要な届け出・許可 |
---|---|
酒 | 一般酒類小売業の免許 |
食品 | 食品衛生責任者の免許 食品衛生法に基づく営業許可 |
ペット | 動物取扱業の許可 |
中古品 | 古物商許可証 |
化粧品 | 薬事法による広告表現のルールがあるので要注意。 |
サプリメント・ 健康食品 |
食品衛生法、健康増進法、薬事法など複数の法令に影響されるため素人判断での販売はリスクあり |
輸入品 | 輸入する商材によって必要な許可・販売ルールが異なるので要確認 |
開業届
ネットショップに関わらず事業を開始するとき、税務署に提出する届け出です。提出する方法は、決められた用紙に記入すればいいだけ、お金もかかりません。
すべての事業者が提出しているわけではなく、提出してなくても罰則はありません。
でも、開業届を出しておくことで、青色申告が可能。
納税のために事業者が税務署に申告する方法は2種類あります。
- 青色申告
- 白色申告
青色申告は白色申告と比較して節税効果が高いです。本格的にネットショップを事業として始めるならぜひ青色申告を利用しましょう。
確定申告
確定申告は、税金を支払うための手続きです。事業で得た所得を税務署へ申告することが、手続きの内容です。
確定申告が必要になるのは、ネットショップを開業した翌年の2月16日から3月15日の間です。
まだ先の話ですね。でも、確定申告は事業を起こした人にとってめちゃくちゃ重要な手続きなので、開業を準備しているときから意識しておくことを強くおすすめします。
ネットショップが専業という人の場合、事業所得が38万円以下であれば確定申告は不要です。副業でネットショップを切り盛りする場合は、事業所得が20万以下であれば確定申告をする必要はありません。
確定申告用の計算と書類の作成は難しいのですが、上でも紹介した「無料の会計ソフト「freee(フリー)」 」で収支を記録しておけば、だいぶ楽になりますよ。
自動で売上と経費を用途別に仕分けしてくれるので、簿記や会計の知識がない人でも税務を税理士に頼ることなく自分でこなせます。税理士代が浮きますね。
無料から使える会計ソフト「freee(フリー)」 詳細を見る
3. ショップの基本情報を決める
ネットショップ上へ記載が必要な「特定商取引法に基づく表示」というものがあります。
リアルな店舗と違って、ネットショップではお客さんが商品に手を触れられませんよね。そのため、購入後に手元へ届いた商品が想像していたものと違ったというトラブルがしばしば生じます。
こうしたトラブルから消費者を守るためのルールが特定商取引法です。
インターネットで通信販売を行うときは、特定商取引法で決められた情報を明確に記すことが義務付けられています。以下のような情報をネットショップ上に記載しなければいけません。
- 事業者の名称(法人の場合は会社名)
- 事業者の住所
- 事業者の電話番号
- 販売価格
- 送料
- その他の費用(手数料など)
- 代金の支払時期
- 商品の引渡時期
- 代金の支払方法(クレジットカード・代金引換・銀行振り込みなど)
- 返品に関する決まり
これらの情報は、ネットショップを立ち上げるときに最低限決めておくことでもあるので、ひとつずつ明確にしておきましょう。
4. コンセプトを練る
コンセプトとは、ネットショップを営業していく上での「方向性」や「作戦」にあたるものです。
ぼーっとお店を開いた状態にしているだけでは、アクセスは増えません。もちろん売上もアップしないです。
実店舗よりも開店資金が少なく済み、ランニングコストの負担も軽いところはネットショップの大きなメリットです。起業というくくりのなかでは、チャレンジしやすいビジネスです。
でも、始めるのは簡単でも、しっかり利益を出していくことを考えると、厳しさは他のビジネスと同じ。商売で儲けるというのは、本当に難しいんです。
なんの戦略もなく、ただ売りたい商品を並べただけのネットショップでは、お客さんに足を運んでもらうことさえ叶わないでしょう。
開業前の準備の段階で、少なくとも以下にあげた5W2Hくらいは明確にしておきましょう。
5W2Hは、計画や考えを整理するときに使うテクニックです。5つのWと2つのHを明確にすることで、あなたのショップをどう営業していくかの方向性が見えてきます。
Who(だれ?) | ターゲット。サイトを見せたい客層は? |
---|---|
Where(どこ?) | 商圏。お客さんはどこにいるの? |
When(いつ?) | 時期。売上の上下に影響する時期はいつ? |
Why (なぜ?) |
購入動機。他店ではなくなぜあなたのショップで商品を購入するの? |
What (なに?) |
商品。商品が与えられる価値はなに? |
How (どんな?) |
集客方法。どんな方法でアクセスを増やすの? |
How much (いくら?) |
値段。他店と比較して安いの/高いの? |
5W2Hはネットショップの土台です。
ネットショップを作るときのデザイン、ネットショップに載せる写真や文言などに影響を与え、営業をしていく上での方向性も決めます。
5W2Hを使いこなすための具体的な方法は以下の記事で説明してます。
5. ネットショップの作り方
コンセプトが固まれば、それを形にします。いよいよネットショップを作っていく段階です。
ネットショップを作る方法は大きく分けて以下の3つがあります。
レンタル カート | モール | 独自ショップ | |
---|---|---|---|
メリット | 早い・簡単・安全 | 集客 | 自由 |
デメリット | 集客 | 不自由 | 高い・難しい |
例 | カラーミーショップ | 楽天市場 | ECキューブ |
3つの違いを説明していきます。
レンタル ショッピングカート
ネットショップを開設したいとき、最初に候補として挙がる方法です。
ネットショップの仕組みをまるごと月額制で借りられるサービスです。この記事の冒頭でも紹介した「カラーミーショップ」のようなサービスがたくさん見つかります。
レンタルカート 比較表
サービス名称 | 特徴 | 無料体験 | 初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 | 商品登録数 | ダウンロード販売 | HTML・CSSによる編集 | 独自ドメイン | レスポンシブデザイン | 電話サポート | どこでもカート |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BASE 月額無料プラン | メールアドレス登録後、その日のうちにネットショップをオープン | 無料で試す | 無料 | 無料 | 【クレジットカード】3.6%〜 + ¥40 【サービス利用】3% |
無制限 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ☓ | ◯ |
BASE グロースプラン | 月の売上が50万円以上なら月額無料プランよりお得 | 無料で試す | 無料 | 19,980円 (年払いなら16,580円/月) |
【クレジットカード】2.9%〜 | 無制限 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ☓ | ◯ |
STORES 月額無料プラン | 初心者に一番オススメ。最も簡単な通販サイトの作り方。 | 無料で試す | 無料 | 無料 | 【クレジットカード】5% | 無制限 | ◯ | ☓ | ☓ | ◯ | ☓ | ◯ |
STORES スタンダードプラン | STORESショップを独自ドメインで運営したいなら | 無料で試す | 無料 | 2178円 | 【クレジットカード】3.6% | 無制限 | ◯ | ☓ | ◯ | ◯ | ☓ | ◯ |
Square | ランニングコストを重視するなら | 無料で試す | 無料 | 無料 | 【クレジットカード】3.6%(JCBのみ3.95%) | 無制限 | ☓ | ☓ | ☓ | ◯ | ☓ | ☓ |
カラーミーショップ フリープラン | ついに開始!人気のカラーミーショップの無料プラン | 無料で試す | 無料 | 無料 | 【クレジットカード】6.6% + 30円 | 無制限 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ☓ | ◯ |
カラーミーショップ レギュラー | コスパ最高。本格的なネットショップに一番オススメ | 無料で試す | 3,300円 | 4,950円 | 【クレジットカード】4.0%~ | 無制限 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
makeshop | 月商100万円も目指せる本格派サービス | 無料で試す | 11000円 | 12,100円 | 【クレジットカード】3.19%~ | 10,000 | ☓ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
eshops カートS | 既存のHPやWordPressブログをネットショップ化できる | 無料で試す | 10000円 | 3500円 | 【クレジットカード】3.25%〜 | 5000 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
shopify | 海外向けネットショップを作りたいなら | 無料で試す | 無料 | 29ドル | 【クレジットカード】3.4%〜 | 無制限 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ☓ | ◯ |
どのサービスもネットショップ開設に必要な機能がパッケージになってます。
サービスへ登録後、すぐに利用が可能。
以下の機能を活用し、ネットショップ開業の準備を整えましょう。
ショップデザイン
ショップデザインは、テンプレートから選びます。テンプレートに手を加えることもできるので、個性的なデザインにすることも可能。
特にカラーミーショップのデザインテンプレートはおしゃれなものが多いです。
テンプレートの質でいうと「makeshop」も負けてはいません。
種類は100以上もあり、どんなジャンルのネットショップでもピッタリのテンプレートが見つかるはずです。
▼▼▼makeshop テンプレート例▼▼▼
買い物かご
商品を購入できる機能です。
商品を発送する方法や支払い方法をお客さんが商品購入時に選択できます。
支払い方法の選択肢が多いほど、お客さんにとっては便利です。
レンタルカートは、それぞれで独自の決済方法を準備してくれています。
例えば、「カラーミーショップ」では、カラーミーペイメントという名称の決済サービスの利用が可能。
カラーミーペイメントは、クレジットカード決済だけでなく、コンビニ決済やスマートフォン決済も利用できる決済システムです。
初期費用が無料で決済処理の手数料もかかりません。
カラーミーショップを利用する場合は、導入を検討してみるといいでしょう。
もう一つ、決済方法の例としてmakeshopの「makeshopペイメント」を紹介しておきます。
makeshopペイメントは、最短即日で利用が可能になる決済サービス。
初期費用0円、決済手数料は3.14%〜。
非常に低コストでクレジットカード決済が導入ができます。
顧客・在庫管理
顧客や在庫の管理はネットショップを運営する上で非常に重要な業務です。
レンタルカートを利用することで、専用の管理画面からわかりやすく顧客の情報や在庫の状況などを把握できます。
以下は「カラーミーショップ」の管理画面。
「makeshop」の管理画面も顧客や在庫を管理しやすくなってますね。
在庫がなくなりそうなときに通知がくる「在庫アラートメール機能」や顧客のショッピング履歴を分析できる「顧客分析機能」など便利な機能も備わってます。
メルマガ
顧客へ配信できるメルマガはリピーターによる売上を拡大するための重要な販促ツールです。
カラーミーショップでは、クーポンの発行や会員専用のセールも開催できたり、メルマガ以外にも売上アップを支援するツールが充実してます。
makeshopにも、メルマガはもちろん様々な売上支援機能が備わっています。
レンタルカートの便利さが少しは伝わりましたか。これだけの機能がひとまとめに使えるわけですから。大本命のネットショップの作り方です。
ただし、集客力に弱点があることは知っておいたほうがいいでしょう。
レンタルできるのはあくまでネットショップの仕組みだけ。お客さんをショップへ集めるのはあなたの仕事です。
ネットショップへ集客するための方法。以下が例です。
- 検索エンジンからのアクセスを増やすSEO
- お金を払ってショップへ足を運んでもらうリスティング広告
- Facebook、Twitter、InstagramのようなSNSを活用したキャンペーン
レンタルカートを利用する場合は特に、「どんな方法でアクセスを増やしていくのか」について、事前にしっかりと考えておきましょう。
モールへの出店
個人で店舗を抱えるのではなく、大型のショッピングモールの一角へ出店する方法です。
モールへ出店する方法の例として挙げられるのは、
こうした有名なモールはすでに大きな集客力を持ってます。そこへお店を出せれば、自然とお客さんに来店してもらえる機会を得られますよね。
難点は出店コスト。デパートの中に出店するのと同じでモールの場合にもテナント料がかかります。商品が売れるたびの手数料も馬鹿になりません。モールのなかで目立つための販促代も必要。
結局、大きな売上を目指すほど費用もたくさんかかってきます。結果として利益率が悪くなってしまうのですね。
そのくせモール内には似たような商品を売っているショップがやまほどあります。価格競争に巻き込まれやすく、安売り勝負の結果、さらに利益を縮小しているショップも多いです。
顧客情報がモール側で管理されるところも不利ですね。
モールのなかにはお店側に直接お客さんへメルマガのようなキャンペーンの告知を出すことを制限しているところがあります。メルマガはリピーターによる売上を安定させるのに、めちゃくちゃ効果的ですから、使えないのはかなりの痛手です。
そういうわけで、「モールへ出店すれば集客には困らないだろう」と甘く考えるのは危険。出店の前に、勝ち目があるかどうか、モール内で争うライバル店の価格設定や差別化の方法を事前にしっかり調査しておくべきです。
ちなみにモールへ商品を出品できる機能が備わるレンタルカートもあります。
例えば「makeshop」は、アイテムポストという機能を利用すれば、手間なくAmazonやYahooショッピングに商品を売りに出せます。
自前のショップ以外に販路を広げられるのは嬉しいですね。
オリジナルショップの構築
システムもデザインもすべて自分用にネットショップを開発していく方法です。
はっきり言って、初心者さんの1店舗目にはおすすめできる方法ではありません。開発にめちゃくちゃお金と時間が奪われるからです。
だれもが儲けることを夢見てネットショップをオープンします。でも、実際にうまくいくかどうかはオープンしてからでないとわかりません。
高すぎる開発費用を回収できないままお店が潰れてしまったら? 開発にかかる長い時間も、売上の機会を損失させるリスクといえます。
費用と時間の両面でリスクが大きく伴うわけです。
ネットショップの最初の1店舗目はできるだけリスクを背負わず作ります。
オリジナルのシステムを持つのは、集客のためのノウハウをじゅうぶん身につけてから。まずはレンタルカート、あるいはモールへの出店で経験を積みましょう。
6. 営業開始!
ネットショップを作り終えたら、いよいよ営業開始です。
ネットショップの営業は以下の3つの要素で成り立ちます。どれも手を抜けません。
集客 | お客さんをネットショップへ集めるための取り組み |
---|---|
接客 | お客さんに接し気持ちの良い買い物体験を得てもらうための取り組み |
追客 | お客さんをアフターフォロー。リピート購入へつなげるための取り組み |
それぞれ何をするか具体的に見ていきましょう。
集客
ネットショップへお客さんを集める方法はたくさんあります。そのうち主要なものが次の3つです。
- SEO
- リスティング広告
- SNS
SEO
GoogleやYahoo!のような検索エンジンからアクセスを増やすための対策のことです。
検索へヒットし検索結果の表示順位が上に行くほど、アクセスアップを期待できますよね。
SEOでアクセスアップができれば、集客にかかるお金を大きく節約できるので利益率があがります。
リスティング広告
リスティング広告は、お金を払って検索結果のクリックされやすい場所へ広告を出す集客方法です。
ブログや会社案内用のサイトと違って、ネットショップは売上至上主義。売上がないネットショップに存在価値はありません。たとえお金をかけてでも集客し商品が売れればよいわけです。
もちろん利益率は、広告費がかかっているぶんSEOでの集客に劣ります。費用対効果をあらかじめ計算しておかなければ損益分岐点を割ってしまうリスクがあるので、気をつけましょう。
SNS
SNSは、読者のなかで利用している人も多いでしょう。Facebook、Twitter、Instagramなど登録ユーザー同士がつながりあえるサービスです。
FacebookとInstagramでは、ビジネス用のアカウントが作れます。SNSの口コミに乗って情報が拡散しやすい特徴を利用し、ショップアカウントが販促キャンペーンを展開しているのをよくみかけます。
この情報拡散の効果を利用した広告サービスもSNSでは提供されてますね。フォロワーが少ないうちからでも、多数の見込み客へアプローチできる集客方法です。
ウェブさえでも昔、求人のためにfacebook広告を利用しました。以下の記事で取り上げてます。
接客
ネットショップへ足を運んでもらったお客さんに対して提供するサービスのことです。
お客さんがショップサイトを訪れ、商品を購入し受け取るまでの流れは以下の3つに分解できます。
- (お客さん)商品を選ぶ
- (お客さん)お金を払う
- (あなた)商品を送る
1. 商品を選ぶ
売り場のデザインは商品の売れ行きを大きく左右します。実店舗を想像してみましょう。
商品の並べ方がごちゃごちゃしていて欲しい商品が見つかりにくいお店。買い物する気持ちがなくなりますよね。
レジの場所がわかりにくいお店もイライラします。商品を抱えたまま店内をうろちょろしたくはありません。結局、買うのを諦めるはめに。
ネットショップも同じです。お客さんへ快適な買い物環境を与えることに失敗すると、売上の機会を損失します。
ショップサイトのデザインをおしゃれにするだけでなく使いやすく、また、商品を検索しやすい仕組みを整えておくことが大切です。
とはいえ、初めて作ったネットショップでお客さんを完璧に満足させるのはハードルが高すぎます。ショップ内のお客さんの行動を分析することで、より快適に買い物できる環境へと改善できます。
ショップ内のお客さんの行動を知るには、「Google アナリティクス」を利用します。最初の設定方法と基本的な使い方を以下の記事でまとめています。ぜひ読んでおいてください。
2. (お客さん)お金を払う
商品を購入したいお客さんはお金を払うための決済手続きへと進みます。
ネットショップで利用できる決済の方法はいろいろあります。
- クレジットカード
- 代金引換
- コンビニ決済
- スマホのキャリア決済
- 銀行振込
などなど。決済方法の選択肢が多いほど、お客さんに喜ばれます。
例えば、クレジットカードで支払いたいお客さんがいたとします。決済方法が銀行振込だけの対応だと、カード払いが可能な他のお店へ行ってしまうかもしれません。
購入直前でお客さんを逃してしまうことほどもったいないことはありません。可能な限り、お客さんが希望する支払い方法へ対応しておいたほうが良いでしょう。
特にクレジットカード決済の導入は重要です。インターネットでの購入経験がある人へのアンケートで7割に近い人が、決済方法にクレジットカードを選ぶと答えています。(資料:平成 27 年通信利用動向調査の結果)
クレジットカード決済を取り入れるには、決済代行会社との契約が必要です。
レンタルカートによっておすすめの決済代行会社が変わってきます。オリジナルの決済方法を提供しているレンタルカートもあります。
カラーミーショップの独自決済方法「カラーミーペイメント」は、クレジットカード、Amazon Payなど複数の決済方法がまとめて利用できるので便利です。
こうしたレンタルカート社が個別に提供する決済サービスを利用すると、導入までの流れがわかりやすく、ショップサイトでの設定も簡単なのでおすすめです。
3. (あなた)商品を送る
お客さんがショップで決済を済ませると、あなたに注文のお知らせが入ります。商品を発送する準備を進めましょう。
受注の管理は、ショップ管理者用の管理画面でできます。受注状況はしっかり管理しておかないと、お客さんへの対応に漏れが出ます。注文したのに商品が届かなければお客さんは怒っちゃいます。
そういう失敗を防ぐために、受注状況を把握しやすい管理システムを選んでおきましょう。
以下はカラーミーショップの受注管理画面。見やすく、条件を組み合わせて受注情報を検索できる仕組みが便利です。
カラーミーショップの受注管理から何ができるか知りたい人は、以下をどうぞ。
追客
追客は、「追いかけ営業」のこと。お客さんを一回こっきりで逃すのではなく、リピーターとして獲得し継続した売上へ結びつけます。
ネットショップの利益率を極端に上げられるのがリピーターの獲得です。
新規のお客さんを見つけるのにかかるコスト。広告費もあれば、SEOのような技術的な手間もありますね。その新規顧客の獲得コストが、リピーターによる買い物にはかかってません。
サプリメントや化粧品の試供品が無料で配られているのをよく見かけますよね。
リピーターを狙ったビジネスモデルの典型です。最初にただで配っても、リピート買いによって、バラマキのコストを回収し十分な利益をあげられることを知ってるわけです。
以下のページでは、カラーミーショップの追客機能がまとまっているので、どんな機能がリピーターの獲得に活用できるのか参考にしてみるといいでしょう。
ネットショップの始め方 まとめ
まずは無料で試してみましょう。
こうして長々と書いてきましたが、字面だけ追いかけてるよりも、実際に1つネットショップを作ってみるほうが開業までに何が必要かを理解できます。
リアルなお店なら試しにオープンしてみるといったことはできませんが、ネットショップなら可能ですよね。
レンタルカートの多くは無料で試用期間を利用できます。ショップのデザインや商品の登録など、試用期間中に試せることは多いです。
おすすめはやっぱりカラーミーショップ。ネットショップの営業に欠かせない「集客」、「接客」、「追客」の機能がバランスよく揃ってます。ぜひ試してみてください。
読み終わったらシェア!