ここ何年かは、髪のオーダーは全部、幼馴染の美容師へ任せています。美容師になるため上京したての頃からいま自分でお店を持つまでの過程を知ってます。インターンの頃ってぜんぜんお金がないじゃないですか。当時住んでいた狭くて薄暗いアパートへ泊まりに行ったことあるのですが、今は見事に家族とワンちゃん一匹が暮らす家を建てるほどに出世して本当にリスペクトですわ。
さて、今回は美容室の店長さんへ、集客用のホームページを自分で作るときのコツを紹介します。
ホットペッパービューティーや最近だとminimoのようなサイト/アプリでじゅぶんホクホクと集客できている美容室もあるっちゃあると思います。
でも、本音をいえば、例えばホットペッパーの中で目立たせるための高い掲載料、投げ売りに近いクーポンをいつまでも頼らなくちゃいけないことに疲れてきているお店の方が多いのではないでしょうか。
もし、普通にお店のHPで集客できていれば、もっと儲かるのになあ。。。しかし、HPを作るにはお金がかかる。うちみたいな自営業の零細美容室にそんな余裕はないんだよお。なんて。
大きな企業が経営する美容室もありますが、多くは自営業です。予算の余裕はありません。そんなときに頼りになるのが、ネットで利用できるHP作成サービスです。
これはグーペというサービスで、登録すると、こういう専用の管理画面からHPを簡単にデザインしたり、メニューを作成したりできます。
以下は実際にグーペを使ってホームページを作ってみた記事です。
グーペを詳しく見てみる
最近は、グーペと同じようなHP作成サービスがたくさん存在します。どれも登録後、パパッとテンプレートを選ぶだけで、時間にすればものの5分でオリジナルのホームページを開設できます。以下の記事で特集しているので、また見てみてください。
ホットペッパーのような美容系ポータルサイトが得意げにバラまくクーポンも自サイトで簡単に発行できます。スタッフブログを更新できたり、集客に役立つ機能をたくさん利用できます。
こんな感じに、高い制作費用をかけなくても工夫しだいで、お店のこだわりを伝え、集客へ役立つホームページが作れます。
今回の記事は、そんな美容室ならではのホームページを作るときの、ちょっとしたポイントについて、参考になる美容室のサイトを例にあげて書いていきます。
美容室のホームページの作り方 おさえるポイント
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これを知らずにHPを作るとやばいよ。
実績14年のプロの目線で27個のお約束をまとめました。
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1. メイン画像の選び方
ホームページへアクセスして、最初にバーンと目に入るものが「メイン画像」です。選ぶときは、ターゲットや訴求したい内容に合うものを選ぶのが正しい方法です。
第一印象を決める画像ですから、ダサくちゃいけないと力が入ってしまうのはわかります。けれど、店長さんのこだわりがあまりにも露骨に表現されると、集客効果を損ねる失敗へつながることがあります。
例えば、何度も浜へ足を運び苦労して集めた流木。お店の壁に飾って流木アートを自慢するのは自由です。でも、決してメイン画像に使ってはいけません。店長さんの人生観を表現したアブストラクト(抽象的)なスプレーアートも、ホームページのメインビジュアルには向きません。
メイン画像は、店長さんの心の表現場とは違います。そういうサイトは確かに多いですが、多くは自己満で完結するか、評価されたとしてもオシャレなウェブサイト10選みたいなまとめに掲載されるくらいで、実際の集客には役立たずです。
メイン画像にすべきは、それを見てお客様が足を運ぼうとするきっかけを作れる画像です。
良い例をあげます。これは、Hair & Spa Graceさんのサイトのメイン画像です。スライドショーの一枚目で、卒業シーズンに合わせたサービスを訴求しています。
一般の美容室にとって、着付けやヘアセットはメインのサービスではないですよね。普段はあまり需要がなくても、特定の時期に突発的に求められるサービスというのが、どの商売にもあります。
晴れの舞台にふさわしい髪型と衣装で卒業式へ出席できるなら、いつもより奮発しちゃうわというお客様は多いです。普段は目立たない業務でも、このときばかりは、稼ぎ柱として働いてもらいましょう。
メイン画像でアピールすることで、サイトをたまたまチェックしにきたリピーターへは、「へぇ、こんなサービスもしているんだ」と来店機会の拡大へつながります。
卒業式が近づくほど、卒業式用の特別なセットやメイクをしてくれる美容室を探す人は増えるので、いままでお店に来たことのない新規のお客様に知ってもらうチャンスにもなります。
流木アートやスプレーアートを目的に美容室へ訪れる人は奇特です。普通にお客様を増やしたいなら、メイン画像は来店目的を作れるものを意識して選びましょう。
2. スマホ対応 ゼッタイ!
スマホ対応している美容室のデザインをピックアップしてみました。
メインの画像が、店舗名の「mirror mirror」を表すものになっています。サイト全体の印象が、お客様をもっともっと増やしたいというよりお店のコンセプトを表現することに傾いている印象なので、集客を意識した画像ではないですが、このチョイスはアリでしょう。
スマホ対応は、レスポンシブデザインという方法で実現してます。レスポンシブデザインは、PCとスマホで一つのデザインを兼用し、見ている側の画面の大きさによって、レイアウトが柔軟に変化する方法です。
美容室によってターゲットは様々です。
白髪染めが最も売上を占めるような美容室はやはり年配の方をターゲットにしています。そもそもネットで美容室を探す方が少ないともいえる年代で、ホームページに力を入れるよりもお友達の紹介制度に注力したほうが、売上に効果的かもしれません。
一方、例にあげた「mirror mirror」さんの場合は、明らかに若い女性を狙っています。ターゲットと思われる人たちは、ネットへ接触する機会はほとんどがスマホのはずです。
このように、どの美容室も客層が違うのでひとくくりにスマホ対応ゼッタイ! とは言い切れないのですが、でも、極端に言って、いま盲目的だとしてもこの機会にスマホ対応を「わざわざしない」という選択肢にどんな特別なメリットがあるの? と思うわけです。
もう逆に、PCの広い画面よりも、モバイル用の狭い画面を優先してデザインを検討するほうが現代的だといえます。「スマホ対応します?」というより「PC対応します?」という作り方のほうが主流になりそうです。
狭い画面でも見やすく使いやすい、そして、パッとページが現れる表示速度も優先すると、デザインとして表現できる方法に制限が生じます。制作側の技術的な問題なので、想像しにくいとは思いますが。。。
けれど、「mirror mirror」さんのサイトは、ポイントで可愛いキャラクターの画像を入れたり、背景にうっすら質感を感じられる素材を使ったり、うまく工夫が凝らされていて、個性的ですね。
もっと貪欲に集客効果を求めたデザインへ改善できそうな気もしますが、お店の雰囲気とまるで違う表現方法になってしまうと、いつもお店に来てもらっているお客様に見られてがっかりされるリスクもあります。
ホームページを作るときは、接客スタイル、ヘアスタイル、ちらし、クーポン、店舗の内装・外装など「お店づくり」において共有するコンセプトやターゲットを改めて見直すきっかけになります。
単にホームページのデザインをどんなふうにしたいのかを考えるだけでなく、一緒にお店として表現したいことや伝えたいことを突き詰めてみて再確認してみてはいかがでしょうか。
3. やっぱりブログ!