WordPressでECサイト、大丈夫?プラグインとASPで作り方を比較
WordPressでecサイト?
なぬっ。じつは、やめておいたほうがいいと思ってます。
というのも、セキュリティのリスクが高いからです。
サイトがハッキングされて、ショップの顧客情報がダダ漏れになるとか、恐ろしくないですか?
そういうリスクと隣り合わせ。WordPressでecサイトの運営。
だから、とくに初心者さんには、ぼくは「ASP(エーエスピー)」推しです。
WordPressよりも「もっと簡単で安全」にネットショップを作れます。
ASPとは?
ASPとは、「アプリケーションサービスプロバイダ」の略語。インターネット経由で特定のサービスを提供している業者のことです。
ネットショップ用のASPもいろいろと見つかります。だいたいは月額制です。契約すると、ネットショップの開業と運営に必要な機能がひとまとめに利用できます。
たとえば「BASE(ベース)」。このASPはなんと無料!
タダでネットショップを持てるんです。
下記のリンク先でユーザー登録を済ませれば、こんなふうに画面を見ながらめちゃくちゃ簡単にネットショップを作っていけます。
ASPなら、セキュリティはサービス提供側が対策してくれるので、あなたは売ることだけに集中できます。
簡単にネットショップを開業し、安全に営業を続けられる。ネットショップに特化したこんな便利なサービスが存在しているのに、わざわざWordPressを選択する必要ありますか?
WordPressでECやるメリットある?
あるっちゃ、ある。
確かに、EC向けの「WordPressのメリット」が存在するのも事実です。
あなたがそのメリットを知っているなら、どうぞどうぞ「WordPressでecサイト」。
実際、僕はウェブサイト制作が本業なのですが、ネットショップに関するご相談も多いです。WordPressの利用を勧めること、けっこうありますよ。
では、果たして、EC向けの「WordPressのメリット」とは?
この記事でじっくり説明していきたいと思います。
今回の記事でお伝えする三つのこと。
- たしかに簡単! WordPressでecサイトの作り方
- でも! 「WordPressでecサイト」 ← やめたほうがいい理由
- EC向けWordPressの正しい使い方
最終的に「ベストなネットショップ作成方法」が理解できるかと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
目次
たしかに簡単! WordPressでecサイトの作り方
WordPressをECサイト化するのは、非常に簡単。プラグインを突っ込むだけです。
プラグインとは? WordPress用の追加プログラムのこと。
機能ごとにいろいろと見つかり、例えば、サイトにお問い合わせフォームを付けたい! なんてときは、メールフォーム用のプラグインを追加すればできます。
以下の3つは、ネットショップ用プラグインのなかでも代表的なもの。
WooComerceについては、過去にこのブログで取り上げたことがあります。
どのプラグインも使い方は同じです。管理画面からインストール。以下のようなネットショップに必要な機能が完備されます。
- ショッピングカート(買い物かご)
- カード決済(別に決済代行会社と要契約の場合あり)
- 顧客管理
- 売上管理
これらに加えてWordPressの独自の機能も使えます。
WordPress用のデザインテンプレート(=テーマ)に手を加えオリジナルデザインに近づけたり、さらにプラグインをインストールしネットショップに有利な機能を追加したり。
注意が必要なのは、ネットショップを開業したあと。
24時間365日、お客さんがいつ訪れてもショッピングを楽しめるように、環境を整えておく必要があります。
WordPressのセキュリティリスク
個人ブログから企業サイトまで幅広く使われているWordPress。
常にハッキングやウイルスのリスクと隣り合わせ。ユーザーが多いため、悪質な攻撃のターゲットにされることが多いんです。
趣味で更新しているブログならハッキングの被害は自分で責任を取れる範囲に収まるでしょう。画面が真っ白になっても、管理画面にログインできなくても、しょうがないで済ませられます。
でも、ネットショップの場合は……
- 個人情報やクレジットカード情報の漏洩
事業の信頼を大きく損ねるリスクがあるわけです。
スキル不足もリスク
趣味のブログなら、あちこちいじくりながらのスキルアップもいいでしょう。でも、商業的に運営しているネットショップの場合は、そうもいきません。
WordPressでは、定期的にシステムメンテナンスが求められます。システム本体、テーマ、プラグインは必ず最新バージョンへアップデートし、サイトの機能性とセキュリティを向上しておく必要があるんです。
このアップデートがくせもの。
普通ならポチポチと2〜3回、管理画面をクリックすればいいだけの作業なのに、インターネット環境の不調や新バージョンとの相性が原因となり、たまたまうまくいかないことがあります。
アップデート時にエラーが起きると、サイトが故障し表示や更新ができなくなる事態に。ウェブ制作の技術に詳しい人でなければ復旧は不可能です。
この不具合の最中、ネットショップの営業はできなくなります。サイトの中にある顧客や注文に関するデータも見えないので、注文に対しての発送もできません。
最悪な場合は、顧客と注文の情報についてすべてを失い、営業再開も難しくなってしまいます。
「WordPressでEC」をやるなら
セキュリティに対する知識と不具合を解消できるスキルが必要です。
- セキュリティリスク
- スキル不足のリスク
この2つのリスクを回避できる知識とスキルをお持ちでない初心者さんは、WordPress以外の方法を選びましょう。
初心者におすすめ。安全&簡単なECサイト作成方法
初心者の強い味方。ASPの出番です。
ASPを利用すれば、だれでも即日にネットショップの開業が可能。開業後、システムのメンテナンスやセキュリティ対策はASP側へ任せておけます。
ショップオーナーであるあなたは、売上アップだけを目標にサイト運営に打ち込めるというわけです。
ASPについては、このブログで何度も取り上げてきました。以下は、これまでに取り上げたASPを比較した表です。
名称 | ひとこと | 初期費用 | 月額費用 | 初年度コスト |
---|---|---|---|---|
カラーミーショップ | 本格派 | 3,300円 | 4,950円 | 62,700円 |
Base | 簡単 | 無料 | 無料 | 0円 |
ストアーズ | さらに簡単 | 無料 | 無料 | 0円 |
e-shopsカートS | なんでも | 10,000円 | 2,400円 | 38,800円 |
welcart | WordPress | 無料 | 無料 | 0円 |
グーペ | 店舗向け | 3,000円 | 1100円 | 16,200円 |
Wix | おしゃれ | 無料 | 1641円 | 19,692円 |
minne | ハンドメイド | 無料 | 無料 | 0円 |
比較について詳しく知りたい人は以下の記事を。
おすすめネットショップASP
この中で特に人気のASPを3つ紹介しておきます。
BASE(ベース)
冒頭で見せましたね。素人さんでも簡単にネットショップを作成できる「BASE(ベース)」。
お店を開くのに必要なスキルは「クリック」だけ。
無料でネットショップをスタートできるので、これまでネット販売の未経験者はまず「BASE(ベース)」で練習してみるというのもいいですね。
以下で詳しい使い方を説明してます。
カラーミーショップ
「ストアーズ」よりも、もう少し本格的にネットショップに取り組んでいきたいなら「カラーミーショップ」を試してみましょう。
デザインを作り込んだり、売上アップの機能も豊富なので販促に凝ったり、より独自の路線でネットショップを運営していけます。
デザインの例は以下から見られます。
実際にカラーミーショップを利用している店長さんの声。
公式サイトに掲載されているものなので、当然、良い内容ばかりなのですが、同業者がどんなふうに利用しているのかの参考になるため見ておいて損はないです。
このブログでも「カラーミーショップ」についても過去に取り上げました。
メイクショップ
本気でネットショップを事業化させたいなら「メイクショップ」を選択。
初期費用と月額費用の導入コストが他ASPよりも高額ですが、そのぶん盛りだくさんの機能が揃ってます。
デザインも良いです。
機能が多いぶん使いこなすのに苦労しそうですが、担当としてシステムの使い方だけでなく売上アップにもアドバイスしてくれるサポートが付いてくれます。初心者さんでも思い切って最初の一歩を踏み出せるはずです。
利用者の評価の一例です。
もっと「メイクショップ」の詳しい使い方を知りたければ以下の記事を読んでみてください。
ASPのデメリットは「SEO」
ASPも万能ではありません。弱点は「SEO」。検索経由のアクセスを増やしにくいところがASPのデメリットです。
ネットショップの集客方法のひとつとして重要なSEO。
いくら素敵なデザインで多機能なネットショップを作っても、お客さんに足を運んでもらえない限り、商品は売れません。
特にSEOが成功すれば、欲しい商品を探している人に直接ショップへ足を運んでもらえます。売上拡大のビッグチャンスです。
ただ、ASPはSEOでの集客に向いてません。SEOに重要な「積極的な情報発信」がしにくいからです。
SEOは、検索経由のアクセスを増やすため、検索結果における以下のパフォーマンスの向上へ取り組んでいくことをいいます。
- 検索結果の順位を上げる
- 検索結果の表示回数を増やす
- 検索結果でのクリック数を増やす
上の3つについて、しっかり数値で表してくれるサーチコンソールの画面。(ネットショップを始めたら必ず登録&利用しましょう)
これらの数値を向上させるのに、最も効果的なのが「積極的な情報発信」です。
積極的な情報発信 = 検索者にとって有益な情報をガシガシと更新していくこと。
なのですが、ASPは仕組みの上で、この積極的な情報発信に取り込みにくい特徴があります。
そこで、WordPressの出番。SEOが得意だから
WordPressは、seoに取り組むとき有利な仕組みを持ちます。
更新しやすく、更新した情報をサイト内に整理しながら積み重ねていくことができる、その仕組みがGoogleによる評価を得やすいんですね。
検索結果のランキングを決めているのはGoogleです。Googleによる評価が高いほど、検索結果の順位は上昇&検索結果への表示回数が増加します。
SEOで成功するにはGoogleからの評価が欠かせません。そのために有利な仕組みを持っているのが「WordPress」なのです。
集客はWordPress、販売はASP
この役割分担なら最強です。
お客様を集めるのはWordPressの役目、販売はASPの仕事。どちらも得意な業務だけを任せ、一緒に働かせる方法。チームワークで大きな相乗効果を得られます。
デメリットをあげると、管理するシステムが2つに増えてしまうこと。正直、ちょっと面倒なのは否めません。
でも、大切な顧客情報を危険に晒すわけにはいきません。また、集客なしにネットショップの成功はありません。
まとめ => ベストなECサイトの作り方
結局はお客様がアクセスしてくれない限り、どんな作り方でもネットショップが儲かることはないですよね。
なので、先に集客方法からECサイトの作り方を考えてみました。
もし、SEO以外の集客方法(広告やSNS)で攻めるならASPオンリーでも構いませんが、検索経由のアクセスを売上に変えたいならASPオンリーでは不十分。WordPressを併用するか、WordPressに代えられるSEOの取り組み方が必要です。
もちろん、スキルをじゅうぶんにお持ちでセキュリティや不具合に対抗していける自信のある人は、プラグインを突っ込んでWordPress1本でECしていくのもアリです。
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